1日に乗車可能な人数は最大約1万4000人

 では、観覧車は投資対象になるほど妙味のあるビジネスなのだろうか。先述のシンガポールフライヤーは、高いチケット代などが原因で集客が伸びず、開業5年で一度経営破綻。しかし、マリーナ地区という絶好のロケーションにあり、観光スポットとして投資価値が大きいことから複数の会社が買収に動き、現在は地元の観光レジャー関連企業が保有、運営している。

 海外でビジネスを展開する、ある投資家はこう話す。

「観覧車ビジネスは投資家のビジネスのなかでも収益が見込みやすいのが魅力。株式投資のように乱高下せず、安定したリターンがあってリスクもそんなに高くない」

 初期投資を回収した後も高い集客力を維持すれば、より大きなリターンが得られるという。

大阪「日本一の観覧車」は実は低リスク・収益安定のビジネス定員6人のゴンドラが72基あり、1日の最大利用者数は1万4000人となる

 レッドホースの場合は、5年前後で投資回収する計画だ。初期投資額は非公表だが、例えば100億円をかけて観覧車を建設したとすると、最短3年で回収できる。72基のゴンドラの定員が6人で1回転につき420人の収容が可能。さらに1周約18分で1時間に3回転、1日11時間営業なので、1日に乗車可能な人数は最大約1万4000人になる。年間に換算すると約500万人。ひとつのゴンドラに平均3人が乗車すると仮定した場合はその半分の250万人。当日チケットが1人1000円で年間売上高が約25億円になれば、初期投資の100億円は4年で回収できる計算になる。もっとも運営コストを引いた利益ベースではさらに年数が必要だが、観覧車はジェットコースターなどと異なり少電力で動くため、コストは抑えられる。

 ただ、観覧車だけを目当てに来館する客は限られるため、集客力はエキスポシティ全体の来場者数に比例する。幸いにも、新感覚の水族館「ニフレル」をはじめとする館内の施設が話題を呼び、オープン以降、予想以上の客が来場。5月末時点で約1400万人を突破し、年間目標も1700万人を大きく上ぶれる勢いだ。

「ショッピングモールに併設された観覧車には、モール全体の10%の客が来るといわれている」(宮本社長)ことから、200万人達成も夢ではない。

 そのためには、インバウンドやリピーターをいかに確保していけるかがカギとなる。“日本一の高さ”を武器に観光誘客に力を入れたり、モールと連携したイベントを行うなど、集客力をさらに高める工夫が必要になるだろう。