広島市街地を走る路面電車。ゆっくり市街地を楽しみたい人にはおすすめだ

 広島では車がないと生活が難しい一方、広島市街地は車で買い物に訪れても駐車場が少ない。だからこそ、車で移動する若者中心に、駐車場の豊富なショッピングモールが買い物の定番になっている。

 買い物以外の楽しみは?と尋ねると、「冬はスキー」という回答が。先ほど紹介したように芸北エリアや備北エリアにスキー場が多く、実際に広島市内から1時間ほどで行くことができる。

 そして広島の最大の魅力と言えば、スポーツ観戦。スポーツ観戦好きにとって広島は聖地と言っていいだろう。なぜなら、野球、サッカー、バレーボール、バスケットボールの4つのプロチームがあるからだ。実際、『地域ブランド調査2015』でも「スポーツの参加・観戦が楽しめる」の項目で広島が圧倒的1位になっている。

 その中でも熱いのが「カープ」への思いだろう。広島市内で以前勤務していた男性2人は「年10~15回」、女性2人は「あまり見ませんよ」と言いながら「年に1~3回」は野球観戦していると教えてくれた。職場のレクリエーションや地元ではバスツアーも組まれることが多く、カープ観戦は生活の一部になっている。

広島の有名お好み焼き店では
“広島風”より“関西風”がメジャー!?

広島のお好み焼き屋さん。“広島風”“広島焼き”と注文してはいけない Photo by S.U.

 さて、広島と言えば、やはり食事も魅力的。お好み焼きは絶対に外せない。「飲み会に行ったら“締めのラーメン”ならぬ“締めのお好み焼き”は欠かせない。あと、二日酔いの朝もソースたっぷりのお好み焼きが食べたくてたまらなくなる」(三次市出身の男性)という人もいるほど、県民のソウルフードだ。

 しかしそんな広島県民に、「私、お好み焼きは“広島風”が好きなんです」と言ったり、「どこの“広島焼き”がおいしいんですか?」なんて言っては絶対にいけない。なぜなら、広島県民にとって広島で食べられているお好み焼きこそが「真のお好み焼き」で、“広島風”“広島焼き”などというものはこの世にないからだ。

 実際、普段は温厚でお馴染みの廿日市市出身の男性の前で“広島風”という単語を発したところ、「そんなものは存在しない!」と怒りを買ってしまった。”広島焼き”なんて言ってしまったら、それこそもう口もきいてもらえなくなるだろう。