疲労感とは脳の現象である

つまり、ぼーっとしていても、このDMNが過剰に働き続ける限り、脳はどんどん疲れていくわけです。「一日ぼーっとしていたのに、なぜか疲れが取れなかった」という人は、このDMNに過剰な活動を許してしまっているのかもしれません。
つまり、DMNの活動を抑える脳構造をつくっていかないと、あなたに真の休息は訪れないというわけです。

実際のところ、疲労感とは脳の現象にほかなりません。物理的な疲労以上に、まずは脳の疲労が「疲れた」という感じをあなたの中にもたらしています。

その意味では、「脳の休息法」を手に入れることこそが、あなたの集中力やパフォーマンスを高める最短ルートになるのです。

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さて、今回は「ぼーっとゆっくりしていれば、脳の疲れは回復する」というみなさんの誤解についてお伝えしました。

では、「脳疲労」を癒やすにはどうすればいいのか?
それを次回の連載ではお伝えしていくことにしようと思います。

(次回は明日7月29日公開予定です)