早期発見されているがんほど
5年生存率は高い

 がんの種類によって、早期発見が技術的に容易かどうかが異なり、また、コスト、体制整備などの影響でがん検診率に高低があるため、限局で発見される比率に差があり、これが5年生存率にも大きく影響している。

◆図3 がん診断時の進行度と5年生存率との相関

 がんと診断されたときに限局だった割合と診断後5年生存率の相関図を掲げた。限局で見つかる割合の高いがんほど5年生存率が高くなっている様子がはっきりとうかがえる。もっとも肝臓や脳・中枢神経系のように限局で見つかる割合がそう低くない場合でも5年生存率は低いケースもある。

がんの5年生存率は
一貫して上昇してきた

 これまで紹介してきたデータは、2006~8年にがんと診断された患者の5年生存率である。現在は、これ以降10年近くを経過しており、いま、がんと診断されたとき同じ生存率ではありえない。5年後にならないと統計上の生存率が分からないというのでは困る。現在を予測するためには過去からの推移を見て見通しを得るしかない。