「夫婦別墓」希望、夫も増加中のなぜあなたは配偶者と同じお墓に入りたいですか?

 私はこのお盆、大学時代を過ごした京都に滞在していた。京都では毎年8月16日の夜8時から、五山の送り火が行われる。お盆で帰ってきた先祖の霊を再びあの世に送るため、京都市内の5つの山でかがり火がたかれ、観光客含め、多くの人が送り火を見やすい場所に繰り出すという、京都の夏の風物詩だ。

 ところが今年はあいにくの土砂降り。送り火のなかでも特に有名な如意ヶ岳の「大文字」も、点火したものの、雨の勢いに負けて例年のような火勢にはならなかった。せっかく京都にいるのだからと、傘が役に立たないぐらいの雨の中、私も街中で突っ立っていたのだが、いつもであれば闇に赤々と浮かび上がるはずの「大」の字はほとんど見えずじまい。隣には北海道から来たという家族連れがいて、3歳ぐらいの女の子が雨に負けないぐらいに泣き続けていたのが印象的だった。残念だったね。

「一緒の墓に入りたくない」
女性は男性の2倍以上

 そんな感じで私はぐっちょぐちょのお盆を過ごした一方で、実家に帰り、墓前で手を合わせ、先祖に挨拶してきたという人も多いことだろう。全国石製品協同組合が実施した、お墓を持つ40才代以上の男女1024名を対象にしたアンケート調査では、お墓参りに行く時期として一番多いのがお盆休み。全体の7割超、そして年に1回だけお墓参りをすると答えた人のほとんどがこの時期にお墓参りをしているという結果が出た。

「夫婦別墓」希望、夫も増加中のなぜ※全国石製品協同組合の調査より

 私はあまり実家に帰る機会がないので、帰ったときには盆だろうが年末年始だろうが、自発的に、あるいは親に促されて墓参りをすることになるが、数年前に同い年のいとこが早世して以降「俺もいずれ、この墓に入るのかあ」と漠然と考えるようになった。すでにその墓に入っているばあさんは、生前なかなかに怖い人だったので、同じ墓に入るのを少しだけ気後れしている。

 さて、保険ショップの『保険クリニック』が、30~60歳の既婚者500人(男性250人、女性250人)を対象に行ったアンケート調査において、お墓に対する男女間の意識の差が明らかになっているので紹介したい。