40過ぎても「○○さんちのお嬢さん」
世間から乖離した「ピアノお嬢さん」

 一方、女性にも、現実が見えていないことが原因で、結婚が困難になるタイプがある。端的な例が「ピアノお嬢さん」だ。

 結婚相談所に登録してもなかなか結婚できない女性の職業はいくつかあるが、教師や芸術家、そしてピアノの先生はそれが顕著である。

 教師は子どもの世界におり、結婚相手を子ども扱いしがちであることが原因で、なかなかうまくいかないことが多い。また、芸術を売っている人たちはお金にならないものを売っていることが多く、世間と感覚がずれがちだ。それが組み合わさったのが「ピアノお嬢さん」だと考えていただきたい。

 教室の生徒はだいたいが子どもたちだ。ある程度大きくなると、受験勉強などでピアノから離れていき、結果として教室の生徒はずっと子どもばかりで回転することになる。

 また、ピアノの先生は生徒からの月謝で暮らしているが、自活できるほどの収入ではないため、ほぼ親元で暮らしている。

 周囲の環境も世間離れした彼女をそのまま受け入れていることも、「ピアノお嬢さん」の浮世離れに拍車をかけてしまう。

「ピアノお嬢さん」は、周りの人も「○○さんちのお嬢さん」として扱っていることが多い。「すらっと背が高くて綺麗なお嬢さんなんです。植草さん、結婚相手を見つけてあげて」と頼まれたので、よく聞いてみたら40代。一般的には「お嬢さん」と呼ばれることに違和感のある年齢だった。こうしたことは「ピアノお嬢さん」の婚活を進めていると、非常によくある話である。