すぐに返信が投稿される。「あごだけじゃなくて上唇もへこんでいるな。お金があるなら、あごの矯正手術をした方がいい。お金がないなら、あごのインプラントもしくはあごの整形がいい。下あごの角度のインプラントも、調べて見たら。お金を貯めた方がいいね」

 Lookism.netでは、こういった体に関するやりとりが毎日のように交わされている。夜の間に新しいメッセージが次々と投稿され、男性メンバーたちが評価やアドバイスをする。

「自分の顔を、評価してください」「不細工だってことはわかっている」「鼻の整形に、7000ドル(約77万7000円)使った」「自分の横顔の写真には、ダメ人間っぷりがはっきり写っている」「最近はもう、家から出ない。人に見られたくない」「Tinderで24時間、全く出会いなし。自分終わってる?」。ジャスティン・ビーバーとゼイン・マリクの頭のサイズを比べて、どちらがより男らしい形の頭をしているか議論する人もいる。

Lookism.netに最近投稿されたメッセージLookism.netに最近投稿されたメッセージ。 「金髪の女の子と一緒にいる価値あると思う?」「鼻の下のくぼみを取り除いた方がいい?」などアドバイスを求める投稿が並ぶ Photo:LOOKISM.NET  

 見た目に自信のない多くの若者たちが、Lookism.netのような匿名の掲示板に参加している。そこで、自分たちの外見について意見を交換し、ルックスマックス(見た目を良くするの意)のためのアドバイスを交換している。

 男性器を大きくする方法や、眉間のしわを消すボトックス注射、首を太くするトレーニングや、鼻を小さくする手術、そして頭蓋骨のインプラント......。サイト上で男性たちは、ルックスマックスのための議論を延々と続ける。

 Lookism.netは「インセルのための掲示板」を謳っている。つまり、この掲示板のユーザー達は、自らの顔の欠点を自覚しているし、「生まれながらにして、逃げ出すことのできない監獄に囚われている」ことを示している。

 多くの参加者は若い男性だ。彼らは「ルックスが良くないせいで、女性を惹き付けることができない」と掲示板で主張している。

 話題はセックスに関することとは限らないが、Lookism.netのような掲示板で、男性たちは羞恥心や憎しみ、そして権利を訴える声に共鳴する。そして、外見の欠点を自覚すると同時に、本来は自分とセックスすべきなのに、そうしようとしない女性に対する怒りを深めていく。