男女の根本的な考え方の違い

(6)気分
火星(男)→気分は安定している。愛情が必要なタイミングは周期的に訪れる。愛はゴムバンドを引っ張るようにゆっくり離れていき、最後に勢いよく戻ってくる。
金星(女)→気分は波のように変化する。愛されているという安心感が必要。理解され、受け入れられているという感触を得ると、嫌な気持ちや不安はポジティブな感情に変わる。

(7)コミュニケーションの目的
火星(男)→会話の目的は問題解決や目標達成のための情報収集。
金星(女)→会話の目的は問題解決だけではなく、つながりや共感を得ること。

(8)相手への要求の伝え方
火星(男)→単刀直入に用件を話し、欲しいものを求める。
金星(女)→“自分が受けとりたいものを相手に与える”という黄金のルールに従う。そのため、自分が与えていれば、こちらから求めなくても相手も与えてくれるはずだと期待する。

(9)親密さの表現で大切なこと
火星(男)→自分と同じようにセックスを望み、楽しむパートナーを求める。セックスは愛を確かめるのに役立つ。
金星(女)→寝室の外で愛情を示されることが、寝室の中と同じくらい重要。愛されていると感じることが、セックスへの欲求を高める。

(10)問題解決
火星(男)→問題に直面すると、即座に行動する。とれる行動がない場合は、何かできるようになるまで放っておく。
金星(女)→問題について話し合い、一緒に解決に取り組んでほしいと考える。

(11)恋愛で壁にぶつかったとき
火星(男)→原因を分析し、問題を解決しようとする。
金星(女)→後悔を感じ、間違いを補うために相手にさらに愛情を与えようとしたり、改善策を考えたりする。

(12)幸福
火星(男)→意義のある目標を達成したときが幸せ。課題の克服に大きな満足感と誇りを覚える。
金星(女)→個人的な愛の欲求が満たされたときが幸せ。相手と愛を与え合えると実感できる。

女性化する男性、男性化する女性

現代の男女は求められる役割が変わり、古い価値観から解放され、男性的、女性的な特性を自分のなかに受け入れるようになった。以前と比べて男はキャリア志向の女性をサポートするようになったし、女は金を稼ぐよりも自分らしく生きることに価値を見いだす男性に理解を示すようになった。

男女が経済状況や年齢などに応じて役割を柔軟に担えるようになったことは、私たちの脳や身体にも影響を及ぼしている。最新の研究によって、人の日中の行動が脳を変化させ、それに応じて体内でさまざまなホルモンの分泌が促されることがわかっている。

カップルが恋愛感情を失ってしまう大きな理由は、男らしさと女らしさのバランスをとることの重要性とその実現方法を知らないことだ。男性が男らしさを、女性が女らしさを抑えていると、ふたりの関係には退屈や不安が生じ、情熱が奪われやすくなる。男は柔和で感情的になりすぎ、女はきつく冷たくなりすぎてしまう。男のエネルギーレベルは低くなり、仕事に追われている女は落ち着かなくなる。