婚儀の様子日本人と中国人の夫婦の形は多様になり、ステレオタイプの「中国人妻」は減少の一途をたどる
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日本人と中国人の国際結婚と聞いて、「小金持ちの中年日本人男性と若い中国人女性」という格差婚が浮かぶとしたら、それはもう時代遅れに。中国が経済発展を遂げた今では、それが“逆転”し、「中国人男性と日本人女性」のカップリングが増加しているのです。(本記事は週刊ダイヤモンド2018年7月7日号からの抜粋です)

 東京・銀座で夜ごと催される、エグゼクティブ男性だけが参加を許される婚活パーティー。

 その場で、並み居る日本人男性参加者を尻目に、年収1000万円超の高収入とセンスの良いスーツ、さらには女性を立てるトークで、女性人気を一身に集める東アジア系の男性がいたとしたら──。「そんな非の打ちどころがない参加者が、今のエリート中国人男性の典型」と言うのは、婚活パーティー大手、シャン・クレールの住田龍童・営業推進本部本部長だ。

「この2年で30代の中国人男性参加者がほぼ倍増した」と話す住田氏。かつての婚活パーティー市場では人気がなかったという中国人男性。しかし、近年は、経済力がありながら男女同権の意識が日本人男性よりも高く、家事・育児力にも優れるといった評判が高まり、婚活市場でエリート中国人男性を積極的に狙う日本人女性が徐々に増えているというのだ。

 実際、数字の上でも2009年を境に、日本人夫/中国人妻の婚姻の比率は減少傾向。逆に、中国人夫/日本人妻のカップリングはジワリと増加している。