パワハラを避けるための「部下への気遣い」はなぜ逆効果なのか写真はイメージです Photo:PIXTA

今年、重大な社会問題として浮き彫りになったパワハラ・セクハラ問題。そうならないように、会社内での人間関係にも気を遣う機会が多くなったのではないだろうか。しかし、その“気遣い”が、逆に部下の生産性を下げてしまっているかもしれない。男性と女性では、仕事への意識、進め方などがそれぞれ全く異なるからだ。そこで、『ほめられると伸びる男×ねぎらわれるとやる気が出る女 95%の上司が知らない部下の取扱説明書』(青春出版社刊)の著者・佐藤律子氏が、これからの時代に必須な「異性の部下」と円滑に仕事を進めるためのスキルについて解説する。

ちょっとした空き時間に部下と距離を縮めるコツとは

 ビジネスの場では、職場の人と“仲良し”でいる必要はない。しかし、どんなにビジネスライクに進めても、やはり仕事の成果を左右するのは“人と人”である。特に、部下からの信頼を得ることができれば、思いもよらぬサポートを受けることができるだろう。デキる上司ほど、部下に助けられているものなのだ。

 では、仕事以外の場面でも部下とより良い関係を築くにはどうしたらよいのだろうか。実は、こういった場面での距離の縮め方のポイントも、男女でちがってくるのだ。