開成・麻布・灘・筑波大駒場・渋谷幕張…。東京・吉祥寺の進学塾VAMOSは、「入塾テストなし・先着順」で生徒を選抜しないのに有名難関校に続々合格させると話題の塾だ。男女別カリキュラムを取り入れたロジカルで科学的な学習法は、保護者から圧倒的な支持を集めている。本連載では、VAMOSの学習メソッドが凝縮された最新刊『男の子の学力の伸ばし方』(ダイヤモンド社)の内容から、子どもの計画・理解・反復・習慣のプロセスを体系化した「男の子の特性」に基づく学習法をお伝えしていく。

叱っても効果がない男の子には「褒め殺し」が効く

男の子は2割褒めて8割叱る

 男の子は叱られたことはすぐに忘れるけれど、褒められると有頂天になります。

 つまり、叱った効果と褒めた効果が極端に違うので、その割合を変えていく必要があります。私の経験から言うと、褒めるを2割、叱るを8割くらいで、ちょうどバランスが取れるのではないかと思います。

 今は「褒めて伸ばす」が流行っていますが、小学生の男の子は会社の部下とは違います。褒めればいい気になって、そのことばかりを繰り返したり、本来やるべきことをスルーしたりしてしまいます。

 それになにより、落ち着きのない男の子には「叱らねばならない」機会が多すぎます。それと同じくらい褒めようとしても、そもそも無理。自分の息子に対して叱るが褒めるを上回っても、まったく気にすることはありません。