言葉をどう使いこなすかで、大人としての真価が問われます。とくに大切なのが、角を立てずに言いづらいホンネを伝える「表現力」。クイズに挑戦して、今のあなたの“実力”をチェックしてみましょう。(コラムニスト 石原壮一郎)

クイズであなたの「表現力」をチェック(問題編)

それぞれの状況で、もっとも適切だと思うフレーズを選んでください。

問1 仕事をたっぷり抱えている状況で、上司から別のプロジェクトも担当してみないかと打診された。それを断りたいときに。

A「もう手いっぱいです。これ以上忙しくなるのは勘弁してください」
B「光栄ですが、今の状況だとかえってご迷惑をおかけしてしまそうなので」
C「私の状況をまったくわかっていただいていないようで、とても残念です」


問2 取引先からのメールに、あるはずの添付ファイルがなかった。指摘して再送してもらったメールに返信するときに。

A「次からはお気を付けください」
B「拝受いたしました」
C「さっそくのご対応、おそれいります」
 

問3 マンションの騒音やペットのフン害などでご近所から抗議を受けたが、まったくの濡れ衣である。きちんと反論したいときに。

A「お話はよくわかりましたが、いささか誤解があるようです」
B「それはウチではありません。ちゃんと調べてみてください」
C「そこまでおっしゃるんだったら、証拠を見せてください」