「悩み」に押しつぶされる人と「脇に置ける人」を分ける決定的な習慣
誰にでも、悩みや不安は尽きないもの。とくに寝る前、ふと嫌な出来事を思い出して眠れなくなることはありませんか。そんなときに心の支えになるのが、『精神科医Tomyが教える 50代を上手に生きる言葉』(ダイヤモンド社)など、累計33万部を突破した人気シリーズの原点、『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)です。ゲイであることのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症――深い苦しみを経てたどり着いた、自分らしさに裏打ちされた説得力ある言葉の数々。心が沈んだとき、そっと寄り添い、優しい言葉で気持ちを軽くしてくれる“言葉の精神安定剤”。読めばスッと気分が晴れ、今日一日を少しラクに過ごせるはずです。
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悩み多き皆さんへ
今日は「悩みを消す方法」についてお話ししたいと思います。
皆さんも悩んでいらっしゃる方がいっぱいいると思いますし、このような記事を読もうと思っているのも、きっと悩みがあるからでしょう。
では、今日はどうやって悩みを消すかという話ですが、厳密に言うと、これには少し嘘があります。
悩みは「消せない」という前提
悩みは厳密には消せません。ただ、悩みそのものは消せないかもしれませんが、「「意識しない」ということはできるわけです。
そして、それを「意識しない」状態は、悩みが「消えた」状態と言うこともできます。ですから、意識しないようにすればいいわけです。
悩みを「脇に抱える」という考え方
では、この「意識しない」とはどういうことか。それは、悩みは「脇に抱えておく」という考え方が大事だということです。
もちろん、悩みといってもいろいろあり、悩みの多い時期と少ない時期もあります。私は今、比較的悩みが少ない時期ですが、ゼロではありません。悩みが多かった時期の自分を振り返ってみると、それはもう、どうにもならない時期でした。
例えば、うつ病だったり、大事な人が亡くなってしまったり。他にも、大切な人に裏切られたり、お金の問題があったり、いろんなネガティブなことが一斉に発生し、いつ、何が、どこから解決するのか全く分からない状態になると、本当にしんどいものです。
日々のクリニックの経営なども含め、悩みがとても多かった時期があったのです。
悩みの正体は「解決していない問題」
では、そういう時にどうしていたかというと、ずっと悩んでいたわけではありません。
改めて「悩み」とは何か考えてみましょう。悩みとは、「解決していない問題」のことですよね。解決していない問題だから、今の時点では解決しないのです。
その「解決していないもの」をずっと考えるから、嫌な気持ちになったり、モヤモヤして「悩む」ことになります。
注目しなければ「悩む時間」は減らせる
ですから、「これは解決していない問題である」とただ思って、横に置いておけばいいのです。それが「脇に抱える」ということです。
部屋の中に「捨ててはいけないけれど、あまり置きたくないもの」があるとします。そういう時、どうするかと言えば、部屋の隅に置くか、倉庫のような場所にしまっておきますよね。それと一緒です。「あるけれど、脇に置いとく」のです。
目にしなければ、その瞬間は悩まなくて済みます。解決しなければいけない問題であれば、もちろん対策は立てなければいけません。



