現代人の脳には“毒”が溜まっている!
無意識に溜まった脳の“毒”を出して
脳がみるみる若返る食事法を紹介する

脳の若返りと認知症治療の専門医・白澤卓二医師が提案する衝撃の最新刊『脳の毒を出す食事』では、現代人の脳に溜まった毒を出し、脳の機能を上げる食事法を紹介している。
現在、認知症患者数は増加の一途。その発症を避けるには、40代からの脳のケアが大切だと著者はいう。本書では世界最新の医学で明らかになった認知症予防・改善策と、その研究からわかった脳のパフォーマンスを上げるために必要な食事を提案する。

チョコレート大好き人間必見!<br />健康にいいチョコ、悪いチョコを<br />一瞬で見分ける方法Photo: Adobe Stock

ハイカカオのチョコレートはOK

どうしてもチョコレートが恋しくなったら、カカオマスの割合が70%以上のハイカカオのチョコレートを。カカオマスに含まれているカカオポリフェノールには抗酸化作用があり、悪玉コレステロールの酸化を防いで動脈硬化を予防する、脂肪を燃やす、ストレスを和らげるなどの働きがあります。ポリフェノールは赤ワインにも含まれるファイトケミカルですが、カカオポリフェノールは赤ワインのそれよりも吸収されやすいとも言われています。

ハイカカオチョコレートを見つけるには、ラベルの原材料の表示を見ます。原材料名のいちばん初めに「カカオマス」と書かれていればOK。原材料は多い順に記載されていますから一目で見分けがつきます。最近の健康志向に合わせてカカオ含有率を大きく表示しているものも多いですから、好みの味を探すのも楽しいと思います。

また、パウダー状のピュアココアはカカオ100%です。塩分を排出するカリウムのほか、カルシウムやマグネシウム、銅、亜鉛などのミネラルが含まれるだけでなく、ごぼうやセロリよりも食物繊維が豊富です。ホットココアとして飲むなら、砂糖はミネラルがとれる黒砂糖やきび砂糖にして、牛乳を豆乳にするのもよいでしょう。ただし、いくらミネラル豊富な砂糖といえども糖質であることに変わりはありませんので、量は控えめに。

本原稿は、白澤卓二著『脳の毒を出す食事』からの抜粋です。この本では、認知症など脳の機能不全の原因となる、現代人の脳に溜まった“毒”を出して究極の健康体になる食事法の提案と、実生活で使える7日間実践レシピを掲載しています。脳と体を健康にし、本当の意味での健康長寿を目指してみませんか?(次回へ続く)

監修 お茶の水健康長寿クリニック院長 白澤卓二先生
1982年千葉大学医学部卒業後、呼吸器内科に入局。1990年同大学院医学研究科博士課程修了。現在、お茶の水健康長寿クリニック院長。
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白澤卓二(しらさわ・たくじ)
医師、医学博士
1958年神奈川県生まれ。1982年千葉大学医学部卒業後、呼吸器内科に入局。1990年同大学院医学研究科博士課程修了。東京都老人総合研究所病理部門研究員、同神経生理部門室長、分子老化研究グループリーダー、老化ゲノムバイオマーカー研究チームリーダーを経て、2007年より2015年まで順天堂大学大学院医学研究科加齢制御医学講座教授。2017年よりお茶の水健康長寿クリニック院長、2020年より千葉大学予防医学講座客員教授就任。日本ファンクショナルダイエット協会理事長、日本アンチエイジングフード協会理事長、アンチエイジングサイエンスCEOも務める。
専門は寿命制御遺伝子の分子遺伝学、アルツハイマー病の分子生物学、アスリートの遺伝子研究。