現代人の脳には“毒”が溜まっている!
無意識に溜まった脳の“毒”を出して
脳がみるみる若返る食事法を紹介する

脳の若返りと認知症治療の専門医・白澤卓二医師が提案する衝撃の最新刊『脳の毒を出す食事』では、現代人の脳に溜まった毒を出し、脳の機能を上げる食事法を紹介している。
現在、認知症患者数は増加の一途。その発症を避けるには、40代からの脳のケアが大切だと著者はいう。本書では世界最新の医学で明らかになった認知症予防・改善策と、その研究からわかった脳のパフォーマンスを上げるために必要な食事を提案する。(初出:2021年10月24日)

認知症専門医が週4回食べる!脳の疲れがとれる大衆的人気メニューとは?【書籍オンライン編集部セレクション】Photo: Adobe Stock

白澤式カレー生活で、脳の疲れがとれる

私は週に3~4回はカレーを食べます。なぜなら、カレーに使われるターメリック(日本名=ウコン)に含まれているクルクミンというポリフェノールが、脳由来の神経栄養因子を増やすからです。つまりカレーを食べると脳の栄養不足を解消できるというわけです。

カレーを食べるべき理由はターメリックの摂取ですから、スパイスをふんだんに使ったスパイシーカレーや、スープカレーがいいでしょう。家庭用のルーを使ったカレーを食べるなら、カレー粉やターメリックの粉末を追加でふりかけて食べるといいでしょう。

このとき、ターメリックと一緒にオメガ3の油をとると、クルクミンが脳の栄養不足を解消する効果を、存分に発揮することができます。オメガ3のひとつであるDHAが豊富なさばやいわしなどの魚をカレー粉で調味したり、さば缶でカレーを作るのもいいですね。盛りつけ後にえごま油、アマニ油などのオイルをかければ手軽にクルクミン+オメガ3の最強コンビの出来上がり。えごま油、アマニ油は熱に弱いので加熱しないのがポイントです。

認知症を改善する効果があるココナッツオイルを使ったココナッツカレーもいいですね。アルツハイマーの患者さんにはいつもおすすめしています。

ターメリックの小びんを持ち歩くべし

ちなみに、飲酒によって疲れた肝臓をケアすることで有名な、あのウコンとターメリックは同じものです。肝臓の働きをサポートする力もあり、解毒作用もあり、脳には欠かせない食材です。ターメリックの小びんを持ち歩いて、外食時におかずにふりかけて食べるのもいいですね

本原稿は、白澤卓二著『脳の毒を出す食事』からの抜粋です。この本では、認知症など脳の機能不全の原因となる、現代人の脳に溜まった“毒”を出して究極の健康体になる食事法の提案と、実生活で使える7日間実践レシピを掲載しています。脳と体を健康にし、本当の意味での健康長寿を目指してみませんか?

監修 お茶の水健康長寿クリニック院長 白澤卓二先生
1982年千葉大学医学部卒業後、呼吸器内科に入局。1990年同大学院医学研究科博士課程修了。現在、お茶の水健康長寿クリニック院長。
認知症専門医が週4回食べる!脳の疲れがとれる大衆的人気メニューとは?【書籍オンライン編集部セレクション】

白澤卓二(しらさわ・たくじ)
医師、医学博士
1958年神奈川県生まれ。1982年千葉大学医学部卒業後、呼吸器内科に入局。1990年同大学院医学研究科博士課程修了。東京都老人総合研究所病理部門研究員、同神経生理部門室長、分子老化研究グループリーダー、老化ゲノムバイオマーカー研究チームリーダーを経て、2007年より2015年まで順天堂大学大学院医学研究科加齢制御医学講座教授。2017年よりお茶の水健康長寿クリニック院長、2020年より千葉大学予防医学講座客員教授就任。日本ファンクショナルダイエット協会理事長、日本アンチエイジングフード協会理事長、アンチエイジングサイエンスCEOも務める。
専門は寿命制御遺伝子の分子遺伝学、アルツハイマー病の分子生物学、アスリートの遺伝子研究。