繁華街のイメージ写真Photo:PIXTA

新型コロナウイルスの新規感染者数が急増し、感染拡大「第6波」の到来が取り沙汰されている。しかし、ワクチンが普及し、治療薬も出回りつつあり、私たちにはこれまでの経験の積み重ねがある。コロナも3年目だ。そろそろ付き合い方を考え直し、個人の自由な選択を基本とするように「考え方」を変えるべき頃合いではないだろうか。(経済評論家、楽天証券経済研究所客員研究員 山崎 元)

コロナ対策が変わらない構造
責任の押し付け合いと「やっている感」

 おそらくオミクロン株による感染の広がりなのだろうと推測されるが、新型コロナウイルス感染症の新規感染者が急増している。流行の「第6波」が到来したようだ。

 米軍基地の影響が大きい地域である、沖縄、広島、山口の3県は既に「まん延防止等重点措置」の適用対象になった。

「日米地位協定」やこれを背景とする「米軍」の存在がいかに日本の負担になっているかが可視化された事例だが、わが国の先輩たちがかつての戦争(第2次世界大戦)で何とも下手な負け方をしたことの帰結なので当面仕方がないと考えるしかない。しかし、米国が趨勢的に内向きに転じつつあるので、そろそろ長期的な計画の下に修正を試みるべき頃合いではないかとも思う。