緊急事態宣言・まん延防止等重点措置が全面解除された。この機会に、次の新型コロナウイルスの感染流行があり得ることも考えつつ、お酒を飲む側で心掛けておきたい行動ルールを「5原則」にまとめてみた。(経済評論家、楽天証券経済研究所客員研究員 山崎 元)
新型コロナウイルスの
感染「第6波」が来たとしても…
新型コロナウイルスの新規感染者数が急速に減少した。各地に発出されていた緊急事態宣言は全て解除された。
新規感染者減少の理由は分からない。感染者の顕著な減少は、菅義偉前首相が自民党総裁選への立候補を断念した頃から始まったが、さすがに菅氏の去就は無関係だろう。テレビでよく聞いた奇妙な言葉である「人流」が、感染者数の減少に見合うほど減ったようにも思えない。
まして、過剰なまでの飲食店への規制にはどれだけ効果があったのだろうか。政府や自治体の「やっている感」の演出のために店での飲食が狙い撃ちにされたように感じる。
おそらく、コロナの流行には季節性があるのか、ウイルスの種類別(今回の第5波は、主に「デルタ株」)に流行の長さがあるのだろう。感染が下火になっていることはまことに好ましいが、「第6波も十分あり得る」という想定の下にあれこれを考えるべきだろう。