米国の小学生が学ぶ「表現力教育」の中身とは?日米スピーチ格差の正体写真はイメージです Photo:FatCamera/gettyimages

人前でいかに魅力的に話すことができるか。このことがプライベートでもビジネスでも、成功の鍵を握っていると言われる時代になりました。しかし、一朝一夕にその表現力が身に付くわけではありません。昨今、日本でも表現力が重視されてきていますが、アメリカの教育現場を見ると、レベルの差は明らかです。どうすれば表現力を身に付けられるのか、解説します。(オリオンズベルトグローバル代表 小林音子)

リーダーに欠かせないスピーチスキル

 私はフォーブス誌の世界長者番付ランキング(World's Billionaires)が発表されると、どんな人が入っているのかチェックするのを楽しみにしています。

 ランキング上位の人をネットで検索してみると、アメリカで教育を受けた人が多いことに気づきます。しかもそれらの人たちの多くは動画でも再生回数が多く、いわゆる「伝説のスピーチ」と言われていたり、「TED Talks」(米・NPO団体が主催する著名人らの講演)で人気上位です。

 スピーチスキルというのはコミュニケーション能力の中でもとても重要で、成功の果実を手にするために欠かせないものだと言えるでしょう。

 日本でも国を挙げて「表現教育」の改革に挑んでいます。大学受験では学校推薦型選抜と総合型選抜入試という面接が組み込まれた入試など、受験スタイルが急激に変化し、注目は高まっています。

 しかし一言に「表現力の強化」「コミュニケーション能力の向上」といっても、いったい何をすればいいのでしょうか。

 アメリカの「スピーチ上手」たちは、いつ、どのようにして表現力やコミュニケーション能力を磨いてきたのか…アメリカのアウトプット力を鍛える仕組みとスピーチに必要な三つのスキルを紹介します。