中原圭介(なかはら・けいすけ)

1970年、茨城県生まれ。慶應義塾大学卒業後、金融機関や官公庁を経て、現在は経営・金融のコンサルティング会社「アセットベストパートナーズ株式会社」の経営アドバイザー・経済アナリストとして活動。大手企業・金融機関への助言・提案を行う傍ら、執筆・セミナーなどで経営教育・経済教育の普及に努めている。「総合科学研究機構」の特任研究員、ファイナンシャルアカデミーの特別講師も兼ねる。近著に『AI×人口減少』(東洋経済新報社)、『日本の国難』(講談社現代新書)、「疫病と投資」(ダイヤモンド社)などがある。ヤフーで「経済の視点から日本の将来を考える」、マネー現代(現代ビジネス)で「経済ニュースの正しい読み方」を好評連載中。


【パンデミックと経済についてもっと学びたい人へ】

中原圭介:著
価格:1650円
発行年月:2020年12月
判型/造本:46並製、204ページ
ISBN:978-4-478-11184-0

疫病と投資

デジタル化が呼び起こす社会の変革を大胆予測!
歴史から読み解くパンデミックと経済の未来

コロナ以前にも、SARSやMARS、古くはペストやスペイン風邪のように人類を苦しめた疫病はたくさんあった。その度に経済も疲弊したが、人類は立ち直ってきた。それぞれの時代で、疫病は経済にどんな影響を与えたのか。そして人類はどのように立ち直っていったのか。未来の答えはすでに歴史の中で示されているはずだ。
コロナの後遺症は長引くだろうし、コロナ的な危機は今後も毎年のように続くだろう。著者はコロナの危機をプラスに転じるには、デジタル化に舵を切るしか道はないと主張する。著者の強みである「歴史」と「経済」を掛け合わせ、社会の未来の姿を大胆に予測する。
最終章の「新型コロナ後の投資戦略」は、全投資家必読!

第1章 ペストは中世ヨーロッパ社会を破壊した

人類が根絶できた感染症は天然痘だけ
短期化するパンデミックのサイクル
ペストを拡散したグローバリゼーション
原因が分からずデマが乱れ飛ぶ
ペストによって封建体制が崩壊
教皇権の失墜と宗教改革
宗教改革から民主主義が生まれた

第2章 第一次世界大戦の戦況を左右したスペイン風邪
ドイツが第一次世界大戦の戦勝国になっていた?
本当は「アメリカ風邪」だった
最も被害が大きかったスペイン風邪”第二波”
日本経済の「終わりの始まり」
歴史が教えてくれること

第3章 短期化する新型ウィルスの流行
パンデミックは10年周期に?
地球温暖化と感染症
なぜCOVID‐19は世界中に広がってしまったのか
政府の危機感のなさも感染拡大の要因
欧米の高額な医療制度が重症患者、死亡者を激増させた
アメリカ国民の約18%が貧困層
「生産性」という悪魔の呪文
SARSの経験を生かした台湾、韓国
死者数を抑え込んだドイツ
アジアとヨーロッパではウイルスのゲノムが違う?
ワクチンは決定打にはならない

第4章 感染症と共存していく社会へ
かつての「働き方」では生き残れない
毎日ムダになっていた「1時間30分」を活用せよ
日本の伸びしろは大きい
本物の成果主義がやってくる
時間給は時代遅れの考え方
テレワーク普及を妨げるもの
東京一極集中時代の終わり
地方に打って出る最先端企業
大都市圏の地価は下落基調に

第5章 格差の拡大をデジタル化が是正する
持てる者と持たざる者との格差拡大
新型コロナでより太る米国富裕層
日本でも富裕層は有利に
ダメージが大きい3業種
デジタル化が経済的格差を是正する
デジタル化で教育の概念が変わる
日本が先進国からこぼれ落ちる
「出張」は死語になる?
伸びるのは「非接触型」ビジネス
ニセ「知的労働者」は低賃金に
「シンギュラリティ」は2045年より早まる

第6章 地球環境問題とエネルギー政策の転換
地球温暖化で想像を超えるリスクが浮き彫りに
台風や水害が”日常”になる?
エネルギー政策の大転換は不可避
注目されるESG投資

最終章 新型コロナ後の投資戦略
コロナショックは1万年に1度の大暴落?
2000年以降、異例尽くめの株価暴落が頻発
これから起こる周期的な株価暴落に対応する方法
新型コロナ下の相場は今後どう動くか
景気と株価の乖離
これからの投資戦略
個別銘柄の考え方
一次情報に多く当たれ

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