「THE世界大学ランキング2026」 で1位を獲得した、英国オックスフォード大学。(Photo:PIXTA)

講議スタイルの違いに
苦労する日本人学生も

 中学受験の段階から、海外大学への進学を視野に入れる家庭が増えているという。独自のカリキュラムやコースを設けて受験をサポートし、多くの合格者を出している高校や中高一貫校もある。

 わが子を将来海外の大学に進学させたいと考える親が、知っておくべきことはどんなことか。幅広い年代の留学支援事業を展開するイー・エフ・エデュケーション・ファースト・ジャパン代表の伊東グローニング七菜氏は「まず頭に入れておきたいのは、海外の大学は、入学してからがハードだということです」と語る。

 講義の参加スタイルが日本とは大きく違い、取り上げられる書籍を数冊読み込んでおくことが宿題として出され、その内容を基にディスカッションを行うのが一般的だ。

「ディスカッションでは、客観的に分析・検証するクリティカル・シンキング(批判的思考)が求められます」

 発言しないで黙っていると、参加していると見なされないのも特徴だ。

「欧米の高校生はこのようなスタイルに慣れていますが、日本の高校から大学に進学する学生は、日本との違いに直面して苦労することが多いです」

 もちろん、英語力は必須。他国からの留学生もいるとはいえ、ネイティブスピーカーたちと対等にディスカッションするレベルが求められる。

「日本人が語学の壁に突き当たることは避けられないものです。中学・高校を通して英語の成績が良かったのに、現地に行くと全然話せないという話もよく聞きます。しかし、それを乗り越えようと行動したり、必死に伝える努力をすることで、語学力だけではなくコミュニケーション能力が格段に高まります」

 いざ留学してから慌てないために、わが子が日本とは異なる教育に適応していけるかどうかを事前に見極めることも必要だろう。長期休暇のタイミングを活用して、サマースクールや短期留学を経験させておくのも手だ。