親にとって都合のいい
「面倒見の良さ」にご用心

 同様に「面倒見の良い学校」という言葉には、まったく異なる2種類の環境が存在します。

 1つは補習があり、居残り自習があり、提出物や生活指導を細かく点検してくれる学校。生徒は受け身でいながらも、一定水準の学習成果と生活習慣が身につく。これは親にとって大変に都合のいい「面倒見の良さ」です。

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小川 大介
おがわ・だいすけ●教育家、才能タイプ子育て研究所 所長。京都大学法学部卒業。30年以上の中学受験指導と8000回を超える親子面談を通して、子どもの学び方と行動の傾向を90タイプで捉える独自の「才能タイプ理論」を確立。一人ひとりに合った子育て、学力育てを実現する「才能タイプ子育て」を提唱している。自らも実践し、息子は灘・開成・筑駒に合格後、現在は京都大学医学部に在学。著書・監修書28冊、メディア出演700回超。

 もう1つは、普段は先生から特にコンタクトをとってこないけれど、生徒が相談したいと思えばどこまでも付き合ってくれる学校。何かしらの疑問を持って先生のところに行けば、まるで大学の卒論指導のように何度でも話を聞いてくれる。心の悩みを受け止めてくれる先生がいる。これは「受け止めてくれる面倒見の良さ」です。

 前者は、受け身でいるのが心地よい子にとっては大変にありがたい環境です。後者は、大多数の生徒には「何もしてくれない学校」に映るかもしれませんが、自分から動き出した子にとっては非常にありがたい環境といえます。

 果たしてわが子は受け身の環境でこそ安心して伸びるのか、それとも能動的に自分で選びたい気質なのか。それによって、どちらの「面倒見の良さ」がフィットするかが大きく変わります。

 今回は「行動の傾向」によって、子どもに合う学校は大きく異なることを説明しました。次回は、わが子に合う学校を選ぶために「学校説明会」で何を見ればいいのかについてお話しします。