野口悠紀雄

野口悠紀雄

(のぐちゆきお)
一橋大学名誉教授

1940年東京生まれ。63年東京大学工学部卒業、64年大蔵省入省、72年エール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。一橋大学教授、東京大学教授、スタンフォード大学客員教授、早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授などを経て、2011年4月より早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター顧問、一橋大学名誉教授。専攻はファイナンス理論、日本経済論。主な著書に『情報の経済理論』『1940年体制―さらば戦時経済』『財政危機の構造』『バブルの経済学』『「超」整理法』『金融緩和で日本は破綻する』『虚構のアベノミクス』『期待バブル崩壊』『仮想通貨革命』『ブロックチェーン革命』など。近著に『中国が世界を攪乱する』『経験なき経済危機』『書くことについて』『リープフロッグ 逆転勝ちの経済学』『「超」英語独学法』などがある。野口悠紀雄ホームページ

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『野口悠紀雄 使える!「経済データ」への道』

第2回
現実的な見通しを置くと、年金財政は2039年頃に破綻する
野口悠紀雄
今回の2014年財政検証における収支見通しは、09年財政検証に比べて好転している。しかし、その原因は、加入者について楽観的な見通しが追加されたことによるものだ。こうした楽観的見通しを排除すると、年金財政は破綻する。
現実的な見通しを置くと、年金財政は2039年頃に破綻する
第1回
【新連載】「100年安心年金」は非現実的な仮定で支えられている――2014年財政検証が抱える本当の問題点
野口悠紀雄
日本社会は、世界でも稀に見る人口高齢化に直面しており、経済の深刻な長期的問題を抱えている。とりわけ深刻なのは社会保障で、現在の制度は早晩破綻することが避けられない。この連載では、人口高齢化と日本経済が長期的に直面する問題について検討し、いかなる対策が必要であるかを示す。
【新連載】「100年安心年金」は非現実的な仮定で支えられている――2014年財政検証が抱える本当の問題点
第15回(最終回)
金融危機が暴露した現行通貨体制の問題――高まるハイエク自由化提案の意味
野口悠紀雄
日本における財政ファイナンスが行き着く先はインフレである。これまでは、その救済手段はなかったが、ビットコインがそれを提供する。ビットコインでなくても、ライトコインでも、リップルでもよい。円に対する信頼が失われたときに、最後のよりどころとなる手段だ。
金融危機が暴露した現行通貨体制の問題――高まるハイエク自由化提案の意味
第14回
ハイエクが描く自由な通貨体制――それがビットコインによって実現されつつある
野口悠紀雄
フリードリッヒ・フォン・ハイエクは、1976年に刊行された『貨幣の非国有化』において、貨幣発行の自由化を主張した。ビットコインをはじめとした仮想通貨は、ハイエクの考えを現実化するものとして注目されるが、一部には違いもある。
ハイエクが描く自由な通貨体制――それがビットコインによって実現されつつある
第13回
ブロックチェーンはサイバー空間での信頼関係を築く――「存在証明」や「アイデンティティ証明」が持つ重要な意味
野口悠紀雄
ビットコインの基礎にあるブロックチェーンの技術は、信頼性確立のために重要な役割を果たしうる。個人の存在証明、アイデンティティの確立にこの技術を使うことができれば、国家に囚われない、国境を超えた「世界政府」の実現が可能になる。
ブロックチェーンはサイバー空間での信頼関係を築く――「存在証明」や「アイデンティティ証明」が持つ重要な意味
第12回
分散市場と自動化企業が作る未来社会――起業が容易になれば社会は進歩する
野口悠紀雄
ビットコインとその拡張技術によって、新しいビジネスモデルが続々と生まれている。なかでも「分散市場」と「自動化企業」がもたらすインパクトは大きい。既存のネット企業が自動化企業に駆逐される可能性も秘めている。
分散市場と自動化企業が作る未来社会――起業が容易になれば社会は進歩する
第11回
仮想通貨最前線を探る――次々に提案される新しいアイディア
野口悠紀雄
ビットコインについてはさまざまな評価があり、その中には否定的なものもある。ただ、「ブロックチェーン」という仕組みの革新性と発展可能性は、多くの人が認める。そこで、これを拡張する試みが数多く行なわれている。「次世代ビットコイン」の構想を紹介する。
仮想通貨最前線を探る――次々に提案される新しいアイディア
第10回
前時代的な国際送金の現状――ビットコインがそれを打破するか?
野口悠紀雄
ビットコインが大きな役割を果たし得る1つの分野は、海外送金だが、送金コストの仕組みは不透明な場合が多い。そこで今回は国際送金がどのような仕組みで行なわれており、そこにどのような問題があるかを説明する。
前時代的な国際送金の現状――ビットコインがそれを打破するか?
第9回
ケニアの通貨革命から学べること――途上国で急速に広がるモバイル・マネー
野口悠紀雄
ケニアでは、携帯電話を使った送金サービスが広く普及している。なかでも最大手の「エムペサ」は、ケニアの成人人口の3分の2以上にあたる1700万人が利用している。エムペサの普及から、ビットコインが学ぶべきことは多い。
ケニアの通貨革命から学べること――途上国で急速に広がるモバイル・マネー
第8回
急速に広がるビットコインの実生活での利用――しかし、日本はまったく取り残されている
野口悠紀雄
しばらく前まで、ビットコインの利用は、ウェブ店舗での違法な薬物購入、キプロスや中国などからの資本逃避、そして投機などのイメージがあった。しかしこの状況は急速に変わり始めている。実際の生活やビジネスにも影響を与え始めたのだ。ただし、日本はその動きから完全に取り残されていると言わざるを得ない。
急速に広がるビットコインの実生活での利用――しかし、日本はまったく取り残されている
第7回
大きな可能性を秘める「リップル」と「イーサリアム」――ビットコインに続くもの
野口悠紀雄
ビットコインの成功は、コンピューター・サイエンスに関わる人々に大きな刺激を与えた。インターネット上で機能する送金手段が続々と登場しているのである。昨年の11月頃にすでに80種類程度のものが存在すると言われていたが、現在ではすでに200近くのものが存在している。
大きな可能性を秘める「リップル」と「イーサリアム」――ビットコインに続くもの
第6回
ビットコインは従来の「マネー」とどこが違うか?――現代社会の「マネー」の大部分は預金通貨
野口悠紀雄
ビットコインは支払手段の1つである。その影響を予測するには、まず、現在の社会でどのような支払手段が用いられているかを知る必要がある。それらとの比較において、ビットコインがいかなる特徴を持ち、いかに位置づけられるかが見えてくる。
ビットコインは従来の「マネー」とどこが違うか?――現代社会の「マネー」の大部分は預金通貨
第5回
「ブロックチェーン」と「プルーフ・オブ・ワーク」――きわめて斬新なビットコインの中核技術
野口悠紀雄
電子的な貨幣の問題は、「二重払い」が可能なことだ。中央機関を持たず、ネットワーク上の連携(P2P)で運営されるビットコインが、どのようにして二重払いを防いでシステムを維持しているのかを解説する。
「ブロックチェーン」と「プルーフ・オブ・ワーク」――きわめて斬新なビットコインの中核技術
第4回
ビットコインの送金と受け取りはどのようになされるか――マウントゴックス事件で、それが損なわれたわけではない
野口悠紀雄
マウントゴックスが破壊され、ビットコインが盗まれた。このことで「同社は広い意味でのビットコインシステムの一部だから、ビットコインの脆弱性が明らかになった」とは言えない。問題はガードが甘かったマウントゴックスにある。この理由を再度説明する。
ビットコインの送金と受け取りはどのようになされるか――マウントゴックス事件で、それが損なわれたわけではない
第3回
ビットコイン送金の基礎になる技術――公開鍵暗号とハッシュによる電子署名
野口悠紀雄
ビットコインの概念を説明するのに、比喩が用いられる場合が多い。しかし、それではかえって混乱する。原理自体は難しいものではないので、以下では比喩を用いず、数値例で説明する。ただし、実際に用いられている数字よりは遥かに小さな数字を用いることとする。
ビットコイン送金の基礎になる技術――公開鍵暗号とハッシュによる電子署名
第2回
電子コインは電子マネーとまったく違う。よくも悪しくも社会の基本を揺るがす
野口悠紀雄
ビットコインは、電子的な技術を用いた支払い手段という点で、電子マネーと似ている。しかし、これらを維持運営する仕組みはまったく違い、社会に与えうる影響は、規模においても質においても、まったく異質のものになる。今回は、ビットコインと電子マネーがどう違うかを説明する。
電子コインは電子マネーとまったく違う。よくも悪しくも社会の基本を揺るがす
第1回
【新連載】ビットコインは社会革命である――どう評価するにせよ、まず正確に理解しよう
野口悠紀雄
「ビットコイン」に対する関心が急速に高まっている。これは、インターネット上で使われている仮想通貨だ。日本のマスメディアは、これをどう評価するかについて態度を決めかねているが、概してネガティブなスタンスだ。否定する前に、まずはビットコインの仕組みを正確に理解することが必要である。
【新連載】ビットコインは社会革命である――どう評価するにせよ、まず正確に理解しよう
第11回
株価を高騰させた「期待」が崩壊――対前年同月比は、すでに12月から急落
野口悠紀雄
世界各国の株価が暴落している。日本でも、株価の急落現象が起きている。日本は実体経済の本格的な回復ではなく「期待」によって株価が高騰してきたため、変化が急だ。その背景を分析する。
株価を高騰させた「期待」が崩壊――対前年同月比は、すでに12月から急落
第10回
過去最大となった貿易赤字――輸出数量が伸びないのは、現地通貨建て輸出価格を下げないから
野口悠紀雄
1月27日に発表された貿易統計(速報)によると、2013年の貿易収支は11兆4745億円の赤字となり、比較できる1979年以降で最大となった。赤字額が大きいだけでなく、3年間継続していることも問題だ。日本の輸出立国モデル、貿易立国モデルは、崩壊したと考えざるをえない。
過去最大となった貿易赤字――輸出数量が伸びないのは、現地通貨建て輸出価格を下げないから
第9回
マネーストックの高い伸び率は見かけだけ 住宅駆け込み需要が減ればさらに低下
野口悠紀雄
日銀が2013年4月に導入した異次元金融緩和は、日銀が市中銀行が保有する国債を最大60兆円購入して信用創造を図ろうとした。しかし市中銀行の貸付増加は不動産部門でしか確認されていない。この不動産の増加は消費増税前の住宅ローンの駆け込み需要であり、異次元緩和の効果とは言えない。
マネーストックの高い伸び率は見かけだけ 住宅駆け込み需要が減ればさらに低下
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