
古市勝久
第5回
企業の「節電モチベーション」を保ちながら、この夏以後の計画停電・大規模停電を避けるカギ
これまで5回にわたって「どうすれば、今夏の計画停電・大規模停電を避けることができるか」について、企業、家庭、政府へ、さまざまな提案を行った。最終回の今回は、「ピーク時電力を抑えるための節電モチベーション」を企業が保つには、そして今夏のピーク時電力を抑えるために何を今すべきなのかについて整理する。

第4回
経済を回しながら今夏のピーク時電力も抑えられる、節電・復興のための「夏休み」対策とは
電力需要は7、8月がピークだ。この期間の電力をいかにして抑えるかも、真夏の計画停電・大規模停電を避けるためには考える必要がある。そこで注目するのが、企業の夏休みだ。夏場の節電対策のために、どのような形で夏季休暇を設けるのが良いのだろうか。また、夏休みの有効な過ごし方とは?

第3回
「サマータイムよりも昼休み2時間」が、夏場のピーク時電力削減に大きな効果を上げる理由
真夏のピーク時の電力不足により、計画停電・大規模停電の可能性はいまだ否定できない。1年の最大ピークは、真夏の13時~15時。この2時間を思い切った方法で、一気呵成に電力を抑えなければならない。オフィスのエアコン・空調の設定温度を1度上げるよりも、大胆かつ効果的な方法がある。

第2回
今すぐエアコンを買い替えよ
今夏の計画停電は「原則実施しない」と東電が宣言、一方で政府は企業や家庭には昨年比20~25%の電力使用削減を求めている。真夏のピーク時の電力を確保できる保証はない。今夏の計画停電や大規模停電を回避するために、まさに今の時期に企業と家庭が着手できることがある。それはエアコンだ。節電行動より購買行動、効率的かつ効果的に電力を削減できる「節電プラン」とは―。

第1回
真夏の計画停電・大規模停電を回避するために、今、必ず知っておくべきこと
電化製品のコンセントは抜いておこう、電気はこまめに消そう。それだけでは、この夏の計画停電や大規模停電を回避することはできない。むしろ真夏においては、コンセントを抜いたり冷蔵庫の開け閉めを減らす程度では、ほとんど意味がない。…なぜか。基本的な電力の需給について理解しておかないと、的外れな節電キャンペーンに踊らされてしまう可能性もある。打つべき手立てを考える前に、知っておくべき「計画停電回避のためのポイント」について解説する。
