2019.4.7 国家と法の支配と民主主義、フクヤマが描く人類興亡史 フクヤマは政治が機能するには三つの政治制度、すなわち「国家」、「法の支配」、「政府の説明責任」が整い、これらがある種の均衡を持たなければならないと主張した。この三つにも優先順位があり、実効性のある強力な国家機構、次いで法の支配、民…
2019.2.10 世界的作家をめぐる誕生秘話 本人を含む関係者の声で検証 本書は、村上春樹の小説で描かれた世界の謎解きを行う、いわゆる「ハルキ本」ではない。いかに村上春樹の作品が、世界の市場に受け入れられていったのかを関係者への丹念なインタビューに基づいて綴(つづ)った一種のドキュメンタリーである。
2018.12.2 AIの時代を予見していた?意識に分け入る知的冒険の書 今から30年以上前の1985年、書店では700ページを超える分厚い本が山積みになっていた。それが、ホフスタッターの『ゲーデル、エッシャー、バッハあるいは不思議の環』(略称、GEB)である。
2018.9.30 縦横無尽に豊富な話題を扱う福岡ハカセの圧倒的コラム集 『生物と無生物のあいだ』や『動的平衡』などのベストセラーを生み出してきた生物学者の福岡ハカセ(著者)が週刊誌に連載したコラムに加筆・修正したのが本書である。
2018.8.12 10歳で旧ソ連に行った少女が25年ぶりに訪れたロシアの今 昨年、衛星放送のBSフジで「レニングラード 女神(ミューズ)が奏でた交響曲(シンフォニー)」というドキュメンタリー番組が放送された。その企画、プロデュースに関わっていた著者による本書は、まるでドキュメンタリーを文章化したような映像…