冨田 格
パラリンピックを創った日本人医師・中村裕と「太陽の家」
新型コロナウイルスの感染症拡大がなければ、この夏、世界は「東京2020オリンピック・パラリンピック」の開催で盛り上がっていたはずだ。そして、パラリンピックの開催でパラスポーツが注目され、ひとりの偉人が改めて注目されていたにちがいない。中村裕医師(医学博士)――昭和40年に、「No Charity, but a Chance!(保護より機会を)」を理念に、〈太陽の家〉を創設した人物だ。いま、社会で障がい者雇用が進むなか、中村医師の足跡を振り返ってみよう。

外出自粛のいまだから考えたい、「パブリックトイレ」への向き合い方
あらゆる人たちが暮らすダイバーシティ社会において、みんなが必要で、みんなが気にしなければいけないもの――それがトイレです。自宅のトイレは個人個人で考えればよいですが、公共トイレ(パブリックトイレ)はそうはいきません。「みんなが使うもの」という意識、「次の時代&世代に残すもの」という心がけが必要です。多くの公共施設が閉まっているいまだからこそ、公共トイレ(パブリックトイレ)について考えてみましょう。

LGBT当事者がカミングアウトする幸せ、しない幸せ
LGBTの当事者にとって、「カミングアウト」という言葉は大きな意味を持ちます。家族関係や職場の中でカミングアウトしづらい理由とは?現在発売中の『インクルージョン&ダイバーシティ マガジン Oriijin(オリイジン)』を一部抜粋し、掲載します。

「LGBT法案」が大きな反対もないのに進展しない理由
今年も、LGBTの一大イベントである「東京レインボープライド」が大盛況のうちに幕を閉じました。そうしたなか、通称「LGBT法案」と呼ばれる、性的少数者の人権に関する法律を作ろうという動きがあることをご存じでしょうか?法律をめぐる動きがなかなか進まず、混沌としていることもあり、全貌が見えづらい面がありますが、これまでの経緯をまとめます。
