横山禎徳
江副浩正ア・マン・オブ・アスピレーション
私がこれまで袖振り合った経営者は数多くあったけれども、江副さん、その先輩である森さん、そして大塚製薬の大塚明彦さんの3人は、まさに「考える人」だった。とにかくいつも繰り返し考えていた。現在、県立広島大学のビジネススクールと、10年やって正式には引退したはずの東京大学エグゼクティブ・マネジメント・プログラムに関わっているが、多くの受講生がお題目や常套句を安易に使い、自分の言葉で語らない。したがって、自分が何を知らないか知らないし、深く考えられない。彼らだけに限らない。多くの企業人たちが、DXとかパーパスとか、昔の焼き直しのジャーゴンに疑いもなく飛び付いている。しかし、企業を成長させ、人々を駆動させるには、何より「アスピレーション」(「こうなりたい」という熱烈な願望)が欠かせない。江副さんは、まさにアスピレーションの塊のような人だった。

第3回
動ける組織には、独特のボキャブラリーがある
コンサルタントとして、マッキンゼー東京支社長の時代を通じて50におよぶグローバル企業の組織をデザインしたプロの組織デザイナーの集大成。合理的には動かない人間の集団である有機体としての組織を、いかに戦略が機能する組織にするか、そのポイントをユニークなボキャブラリーとして解説。

第2回
性善説でも性悪説でもない。性怠惰説に基づく組織をデザインせよ。
コンサルタントとして、マッキンゼー東京支社長の時代を通じて50におよぶグローバル企業の組織をデザインしたプロの組織デザイナーの集大成。合理的には動かない人間の集団である有機体としての組織を、いかに戦略が機能する組織にするか、そのポイントをユニークなボキャブラリーとして解説。

第1回
「小さな幸せグループ」こそが、組織の変化を阻害する大問題である。
コンサルタントとして、マッキンゼー東京支社長の時代を通じて50におよぶグローバル企業の組織をデザインしたプロの組織デザイナーの集大成。合理的には動かない人間の集団である有機体としての組織を、いかに戦略が機能する組織にするか、そのポイントをユニークなボキャブラリーとして解説。
