中村明澄
末期がんの53歳男性、“たった1時間の差”が「後悔の別れ」と「幸せな最期」を分けた
あなたは、人生の終盤をどこでどのように過ごしたいですか? 自宅、病院、施設、人によって、また状況によって希望の場所は違います。大事なのは、自分で選択すること。それが納得できる最期につながります。

「介護で仕事を辞めないで」と在宅医療の専門医が呼びかける理由
大切な家族が要介護状態になったら「仕事を辞めて介護に専念したい」と思う人もいるでしょう。しかし、在宅医の中村明澄氏は、仕事を辞めてはいけないと言います。一体、なぜなのでしょうか?

厚生労働省『平成30年人口動態調査』によると、自宅での死亡率は13.70%。10年間で微増とはなっているものの、まだ8割強の人が病院で亡くなっていることが分かる。そんな中、住み慣れた家で最期を過ごしたいと希望する人もいる。在宅医療専門医の中村明澄氏は、年間100人以上の看取りに10年もの間立ち会ってきた。中村氏の著書『「在宅死」という選択――納得できる最期のために』から「在宅死」の実例を紹介する。
