
直井光太郎
顧客の高齢化や相続による預金流出、投信関係手数料の減少で、地方銀行の個人資産運用ビジネスが岐路にある。ビジネスモデルだけではなく、行内の営業体制や評価制度次世代の早急な再構築が求められているが、有効な手段はあるのだろうか。そこで足元の状況を分析するため地銀82行を対象に「預かり資産純増額ランキング」を作成。それを基に次世代のモデルを探った。

銀行員の「羅針盤」ともいうべき業績評価制度。銀行では店舗削減や人事評価制度に関しては大胆な改革が進んでいる一方で、業績評価制度は依然として単年度の収益偏重評価にとどまっている。銀行で退職者が相次ぐなか、銀行員のやりがいにも直結する業績評価を見直すことは非常に重要だ。銀行はいかにして業績評価を見直していくべきか。
