大山 慧
女子高生がリベンジポルノ被害!自己保身で犯人を隠す学校、警察捜査も難しい…からの逆転劇
本人の承諾なく、裸や、性的な画像を不特定多数の人が見られるようにすることをリベンジポルノという。一度流出・拡散してしまうと、完全にデータを回収・抹消することは難しく、被害者の受ける心的苦痛は非常に大きい。女子高生のA子さんは、ある日自分の性的画像が同級生の間で共有されていることを知った。犯人に心当たりはあったが、学校は事件が知られることを恐れ、犯人を教えることを拒否してきた。2014年にリベンジポルノ防止法が施行されたが、相手が分からなければ捜査をしてもらうことも、裁判を起こすことも難しい。A子さんはこのまま泣き寝入りするしかないのだろうか?

ある日突然犯罪に巻き込まれ、被害に遭ってしまう…という事態は誰にでも起こりうる。だが、「警察に訴えたにもかかわらず受理してもらえない」というケースが、実は少なからず見られるのだ。本来、犯罪の捜査や犯人逮捕に努め、被害者を守るべき警察に刑事告訴を断られてしまったら、いったいどうすればいいのだろうか。本記事では「刑事告訴が受理されない」理由とその対処方法について、刑事事件の被害者支援に詳しい弁護士が解説する。
