
和島英樹
AI時代を迎えて増え続ける高性能コンピューターや、電気自動車(EV)には高効率のパワー半導体が欠かせない。次世代パワー半導体の材料となる「SiC(炭化ケイ素)」や「GaN(窒化ガリウム)」は、中長期で確実に市場が拡大する。その製造技術や素材で注目の日本企業6社を業界の目利きが厳選して紹介する。

#7
半導体の性能を高めてきた回路の“微細化”は一時、限界もささやかれていたが、近年、現行の技術の壁を打ち破る道が開けてきた。微細化に欠かせない製造技術「EUV(極端紫外線)露光」が一段と進化しようとしているのだ。にわかに脚光を浴びる「次世代EUV」に必須の装置や素材を供給する日本企業3社を紹介する。

#5
2024年の株式市場で大きな注目を集めそうな新技術が三つある。EV(電気自動車)で活用が期待される新型バッテリー「全固体電池」、微細化の限界に直面する半導体のブレークスルー技術「チップレット」、がん細胞だけを狙って攻撃する新治療薬「ADC(抗体薬物複合体)」だ。いずれも実現には高い技術力が必要だが、これらの技術の実用化や基盤技術・部材で日本企業は世界トップレベルにある。

東京株式市場が年初から想定外ともいえる大幅安を記録した。今年は年初から6日続落で、これは日経平均株価が算出されるようになった1950年9月以来初めてのこと。欧米中など主要国の株価も軒並み安でのスタートとなった。今後の相場はどう動くか。
