あたしの歌がウケたのは…ユーミンが「土くさい」音楽を変えて一時代を築いたワケ
ラッセ・レヘトネン
自ら作詞作曲を手がけるシンガー・ソングライターとして、1970年代に「ニューミュージック」を象徴する存在となったユーミンこと松任谷由実。彼女がデビューした頃、日本は急速な都市化を経て、消費主義を美徳とする社会へと大きな変容を遂げていた。日本の新しい時代にユーミンの楽曲はどうマッチしたのか、その背景を見ていこう。※本稿は、ラッセ・レヘトネン『ユーミンと「14番目の月」:荒井由実と女性シンガー・ソングライターの時代』(平凡社)の一部を抜粋・編集したものです。