三島邦弘
芥川龍之介や谷崎潤一郎に不朽の名作を量産させた名編集者、書き手をやる気にさせる「すごいキャラ」とは
戦争下での検閲、現在のマーケット至上主義…出版業界は「危機」にさらされ続けている。そんな中、問われるのは出版社や編集者のあり方だ。AIがますます進化する現代において、編集者にしかできない役割とは。「一冊入魂」の出版社・ミシマ社の代表である著者が、「仕事としての出版」の現実とこれからを語る。※本稿は、編集者の三島邦弘『出版という仕事』(筑摩書房)の一部を抜粋・編集したものです。

夏目漱石が岩波書店創業者・岩波茂雄に「本の原価率」について説教!?名作「こころ」誕生秘話
大正3年、岩波書店から刊行された夏目漱石の『こころ』。この1冊の背景には、文豪と出版創業者の情熱が交錯していた。装丁まで自ら手がけた漱石と、出版社を志した岩波茂雄。名作誕生の裏側にあった2人のやりとりは、いまなお“出版の原点”を教えてくれる。※本稿は、編集者の三島邦弘『出版という仕事』(筑摩書房)の一部を抜粋・編集したものです。

出版の本当の危機は“売れないこと”ではない!?AI時代に出版を守る“編集者の矜持”
明治から大正にかけて、作家と社会をつなぐ“編集者”という職業を切り拓いた滝田樗陰。文芸と時事を行き来しながら、雑誌を通して人々の価値観や社会の変化を映し出した。その姿には、書き手の情熱を引き出し、読者と共有する“出版の原点”がある。現代の編集者・三島邦弘が、その仕事から見出した「出版の本質」とは。※本稿は、編集者の三島邦弘『出版という仕事』(筑摩書房)の一部を抜粋・編集したものです。
