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ビジネスマンのための 大学・大学院の歩き方

「慶應義塾大学大学院経営管理研究科(KBS=慶應義塾大学ビジネス・スクール)」
圧倒的な人気を集める国内最強のMBA

並木浩一 [ダイヤモンド社 編集委員]
【第36回】 2009年11月10日
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 今回紹介するのは慶応義塾大学大学院経営管理研究科。日本で最初に誕生した、最も有名なビジネススクールのMBAコースである。

 現在は1学年定員100名、2クラス、12グループの構成。規模においても日本有数の大学院だが、人気のスケールはさらにそれを上回る。社会人になれば誰でも痛感するだろうが、慶応ブランドの中でもKBS=慶應義塾大学ビジネス・スクールというバックグラウンドは格別だ。多くの学生は、企業での勤務を数年経験して入学してくる。昼間制・2年課程のKBSはすなわち、キャリアを一時中断しても余りある学校として理解されている存在である。

 不況にはMBAが流行る、ということが言われる。確かに、景気の低迷が続いているなかで、ビジネスマンの「MBA志向」が強まっているように見えるというのが、関係者の印象だろう。その因果関係には確たる根拠はないが、仕事が減るので勉強する時間が生まれれば、向上心のあるビジネスマンは自己錬磨に励もうとする。その目標として、MBAをひとつのベンチマークとするということには納得がいく。弁護士などの難関資格と同じく、難関MBAは自分の現状を変革するための強力なファクターであり、キャリアパスの特急券である。

 そうした「目指されるMBA」の像を日本で確立した先駆者たるトップ校の代表格がKBSであることに、さほどの異論はないだろう。授業の3分の2は『ケースメソッド』。ハーバード流として有名なそのスタイルは、そもそもKBSが1956年に開講した『慶應・ハーバード大学高等経営学講座』を礎としていることから考えれば、まさに本家本元なのである。

 ビジネススクールとしてのスタートは1962年。まだMBAという言葉とその意味が理解されていなかった時代に船出したKBSは「唯一の日本のビジネススクール」として奮闘した。1978年にはそれまでの1年制のコースを発展的に解消し、日本発の2年制MBAコースを修士課程として開講。優秀な頭脳が海外ビジネススクールに行くまでもないことを証明してみせた。企業派遣の権利を得た人材が、海外の有名校ではなく、KBSを選ぶという流れもできた。

 いまだ伝統に安住することない学校でもある。2009年から始まった注目の変化が、フランスのグランゼコールの名門校『ESSEC』とのダブル・ディグリー・プログラムだ。1年次をKBSで、2年次をESSECのMBA課程で学び、両校の修了要件を修めることにより、2年間で両校から正規のMBA学位が計2つ授与。国内最強レベルのKBSと、海外で知名度抜群のフランスの超エリート校の両校から、学位が得られる制度である。 

 KBSは現在でも、昼間に講義を行うビジネススクールとして、MBA受験者の圧倒的な人気を集めている。企業派遣だけでなく、休職し、また退職してでも、確実なキャリアを目指す価値が周知されている学校である。学費は1年次が216万8600円、2年次が185万7000円(2009年実績。改定の予定有り)。決して安い金額ではないが、海外MBA留学と比較すれば、滞在費などを含めた総コストは、むしろKBSのほうが望ましい場合が多い。

 入学時期は4月の年1回のみだが、選抜は秋と春。春期募集(25名)のWEBエントリーは2009年12月下旬に開始される予定で、出願期間 2010年1月6日(水)~1月8日(金)である。

慶應義塾大学大学院経営管理研究科(KBS=慶應義塾大学ビジネス・スクール)

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並木浩一 [ダイヤモンド社 編集委員]

1961年生まれ。青山学院大学フランス文学科卒、放送大学大学院修了、修士(学術)。編集者・執筆者として長年資格取得のテーマを手がけ、関連の著書に「最新 資格の抜け道」、共著に「『資格の達人」「税理士試験免除マニュアル」(いずれもダイヤモンド社刊)がある。


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いまや「大卒」はもう十分な学歴ではない時代。弁護士、教員はもちろん、「院卒」資格を求められる職場も出てきている。当連載では具体的に大学名を挙げつつ、新時代の学歴ビルドの方法を紹介する。

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