第43回
【アンディ・ウィリアムス「ある愛の詩」】心を軽くして癒すヴェルヴェット・ヴォイス
小栗勘太郎
日本でも高い人気を誇った米歌手アンディ・ウィリアムスさんが死去しました。享年84。日本のファンを魅了したのは、声と歌唱力に加えてあの人柄で…
2012.10.4
ビジネス・パーソンは日夜、現場で闘って、日々、喜怒哀楽を感じる。実は音楽の現場も同じだ。だって、音楽もビジネスも、所詮、生身の人間が作る、極めて人間くさい営みだから。音楽には妙な薀蓄など不要かもしれないが、音楽が生まれる時には物語がある。それを知って聴けば、喜びが倍になり、悲しみが半分になるかもしれない。毎週1枚、心のビタミンになるような音盤を綴ります。
第43回
小栗勘太郎
日本でも高い人気を誇った米歌手アンディ・ウィリアムスさんが死去しました。享年84。日本のファンを魅了したのは、声と歌唱力に加えてあの人柄で…
2012.10.4
第42回
小栗勘太郎
今日の1枚「石と薔薇」は1989年に発表されました。日本ではバブルの絶頂、世界ではベルリン壁が崩壊した年です。2006年には英国の音楽雑誌…
2012.9.13
第41回
小栗勘太郎
シューベルト、と言えば、一般的なイメージは、「歌曲の王」ですが、「交響曲第9番ハ長調ザ・グレイト」は歴史上の全ての交響曲の中で、どの傑作に…
2012.8.30
第40回
小栗勘太郎
夏の音楽と言えば、絶対にレゲエです。レゲエと言えば、絶対にボブ・マーリーです。何故ならば、ボブ・マーリーこそがレゲエの真の凄さを世界に知ら…
2012.8.16
第39回
小栗勘太郎
コルトレーンと言えば、硬い、孤高、難解、暗い、前衛といったイメージがあるようです。しかし、この1枚を聴けば、そんな既成のイメージは覆るはず…
2012.8.2
第38回
小栗勘太郎
冷戦崩壊の熱が冷めつつあった前世紀末は、ロックの世界でも先行き不透明な時期でした。商業主義と過激なパンク路線の間で揺れる中、未体験な刺激を…
2012.7.19
第37回
小栗勘太郎
今週の音盤は、セルゲイ・ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番です。この曲には作曲家の思いが溶け込み、それが旋律に結晶して、聴く者の心がキュンと…
2012.7.5
第36回
小栗勘太郎
ハービー・ハンコックは、現代ジャズ界の最高峰です。「処女航海」は、若きハンコックの静かなる自己主張を体現した傑作。この静かな自己主張があれ…
2012.6.21
第35回
小栗勘太郎
日本が金環日食に沸いていたその時刻に、ビージーズのメンバー、ロビン・ギブさんが永眠しました。ビージーズと言えば、何はともあれ、映画「サタデ…
2012.6.7
第34回
小栗勘太郎
人間とは不思議なものです。チームが成功しても、嫉妬や怨嗟という複雑な感情が生まれます。イーグルスも成功を重ねるにつて、絶えざる主導権争いや…
2012.5.24
第33回
小栗勘太郎
アレサ・フランクリンはその才能を早くから認められ、若くしてメジャーデビューしました。しかし、レコードが採用したポピュラー路線はは失敗。仮面…
2012.5.17
第32回
小栗勘太郎
職人技は、常に基本に忠実なところからしか生まれません。磨き抜いた技は、いつしか、自分自身を雄弁に物語るようになります。それを感じさせるのが…
2012.5.10
第31回
小栗勘太郎
視覚を神に捧げて、その代わりに楽才を賜ったのでしょうか。盲目の作曲家ロドリーゴです。最愛の妻とともに、スペイン内戦で悲劇に見舞われた古都ア…
2012.5.2
第30回
小栗勘太郎
全ての芸術は、偉大な作品の模倣から始まっているといっても過言ではありません。オアシスの作品もビートルズ的な音楽の発展系。模倣から始まって、…
2012.4.26
第29回
小栗勘太郎
心がウキウキ、スゥイングするって、こういうことなんだ、と実感させてくれるのが「A列車で行こう」です。しかし、この曲の作曲はエリントン自身で…
2012.4.19
第28回
小栗勘太郎
「ローマは1日にして成らず」を彷彿させるアブバムが、ピンク・フロイドの「狂気」です。ステージで繰り返し演奏して楽曲が固まり、デジタル革命の…
2012.4.12
第27回
小栗勘太郎
マイケル・ジャクソンがなくなってから、間もなく3年が経とうとしています。マイケルの最高傑作は、言わずと知れた「スリラー」です。この名作もク…
2012.4.5
第26回
小栗勘太郎
いよいよ春です。その生々しい息吹を表現したのが、「春の祭典」です。20世紀音楽の嚆矢となったこの曲も、初演は史上まれにみる大失敗でした。し…
2012.3.29
第25回
小栗勘太郎
時代の固有の匂いをまとった音楽というものがあります。今回紹介するニルヴァーナ「ネヴァー・マインド」もその1枚です。ショービジネスに堕してし…
2012.3.22
第24回
小栗勘太郎
どんな成功にも、その起点となる特別な瞬間があります。疲れた肉体と調律もままならぬピアノで謳いあげたのが、即興演奏の無限の可能性を示した「ケ…
2012.3.15