加賀野菜に「ポリフェノール」!?
注目されている理由のひとつが、伝統野菜ならではの栄養成分。
わが石川県の加賀野菜も、「石川県農業総合研究センター」の調査で、「加賀野菜には金時草などポリフェノール系物質が多く含まれている」という研究結果が出ました。
ポリフェノールは老化などを防ぐ強い抗酸化力を持っているのが特徴です。
そんな伝統野菜は、昔からずっと育てられてきたからこそ今に伝わっているのですが、絶滅の危機にあったものも少なくなく、実際になくなった伝統野菜もあります。
伝統野菜は栽培が大変です。それぞれが個性的で形が規格に合わせにくく、安定生産と安定供給に対応しにくい状況があります。
また、改良されている野菜は芽が一斉に出ますが、伝統野菜のような昔からの品種は同じときに種をまいても、芽が出るのがバラバラです。
これは、もし一斉に芽が出てたときに、遅霜など自然災害にあったら一気に全滅してしまうのを避けるためと言われています。
つまり、収穫時期もバラバラになるということです。経済効率的に見て悪いのが、育てられなくなった原因となります。
今、市場に出ている野菜はほとんどがF1品種になります。
F1品種とは、雑種第一代(ざっしゅだいいちだい)のことで、人工的な交雑で品種改良されたものです。
収量や見た目はいいのですが、この特性は一代限りになります。