丸暗記の前に、
会話に数字を入れる努力を
また、数遊びにもコインを使います。
お子さんに貯金箱を開けさせ、種類別に10枚ずつ積み上げさせます。
これは、親子一緒にコインを積み上げる速さを競う遊びです。
このような遊びから得た感覚がお金なら、ひと目で10枚より多い、2~3枚多い・少ないが誤差なく子どもにも当てられます。
1~100まで丸暗記させて喜ぶ前に、「3つだけ食べていいわよ」「3分待って」と数字を会話に入れる努力をしてください。
丸暗記を教えるのは、その後です。
ある男の子がいました。
この子は学校の成績はまずまずでしたが、小4のころから少し低迷してきました。親はドリルなどを買い込んで、懸命に勉強させました。
そのとき、私は、勉強ぶりをのぞいてみました。
すると、極めてまじめで、おとなしい子でした。
応用問題を解いているときはよく問題を読んでいますが、提示されている数を使ったわり算がうまくできずに苦戦。まだ数の計算ができずにいました。
その子は、3列ほど計算式を書き、ようやく最後の式で間違いに気づきました。
すると、あわてて消しゴムで消して、用紙を破り始めました。もう散々です。
やる気がないうえ、破ったテスト用紙を見て、半泣き状態でした。