三菱商事「最強伝説」の終焉#3Photo:PIXTA

三菱商事の次期社長レースが、早くも熱気を帯びている。慣例に照らせば、中西勝也社長は2年後の2027年度末に交代の時期を迎える。その後継候補として有力視されているのが、いずれもバブル期の1991年に入社した「花の91年組」の面々だ。その最有力候補2人を脅かす“ダークホース”が急浮上し、一騎打ちの構図が崩れかかっている。長期連載『クローズアップ商社』内の特集『三菱商事「最強伝説」の終焉』の#3で、3氏の人物像と中西社長の思惑を浮き彫りにし、「次期社長レース」の行方を占う。(ダイヤモンド編集部 大川哲拓)

社長交代の慣例から読み解く
2028年春に向けた次期候補の布陣

 三菱商事の社長は6年で交代するのが慣例だ。次期トップの座を巡っては、共に「1991年入社組」のS.L.C.グループCEOの近藤祥太常務執行役員と、金属資源グループCEOの小山聡史常務執行役員による「一騎打ち」の様相を呈している。

 現在の中西勝也社長が慣例通り6年間トップを務めれば、次の社長交代は2028年4月。三菱商事の社長の条件として、3年以上の常務経験というもう一つの慣例がある。この条件を満たすタイムリミットは25年4月に過ぎていることから、次期社長レースの布陣はすでに固まっているのだ。

 その布陣を次ページで紹介するとともに、「近藤氏vs小山氏」の一騎打ちの構図に、「花の91年組」から突如として名乗りを上げたダークホースの存在を明らかにする。