日用品大手のライオンが9月28日、ボディソープ市場へ実に8年ぶりとなる新たな大型ブランドを投入する。同社幹部によると「参入障壁が低く、コストパフォーマンスが良い市場を狙う」ものだ。
ボディソープの市場規模は昨年で約600億円。その主戦場はファミリーユース向けで、これが市場の7割以上を占める。ライオンの新商品「hadakara(ハダカラ)ボディソープ」も、保湿成分が洗い流されないという日本初の技術を武器にしたファミリーユース向けだ。
国内ボディソープ市場のブランド別のシェアは、長らく2強の時代が続いてきた。絶対王者は花王の「ビオレu(ユー)」で約25%。それにユニリーバ・ジャパンの「Dove(ダヴ)」が約15%で続き、その他のブランドはいずれも5%前後と、どんぐりの背比べだ。
ライオンは、かつて一世を風靡した「植物物語」などのブランドを持つが、全て足し合わせてもシェア2%程度。低空飛行を余儀なくされていた。