子どもが嫌いな野菜1位とは?
さて、私が小さい頃(もう40年ほど前)の嫌いな野菜というと、必ずにんじんが上位でしたが、「2015年オリコン調べ」の子どもが嫌いな野菜の1位がナス。なんと、にんじんは10位以内に入っていませんでした。
時代が変われば変わるものですね。
今の子どもたちにとって、にんじんはにんじんくさいというイメージがなく、にんじんは甘いもの、ジュースにするものという認識だそうです。
これは、子どもの味覚が変わったのではありません。
品種改良が大きく関係しているのです。
今、野菜は、どんどん品種改良が進んでいますが、その方向は甘く、その野菜独特の香りのないものになってきています。
あるファーストフードチェーンから野菜の種苗メーカーへのリクエストに、「その野菜(レタス類)の味を薄くしてほしい」というのがあったそうです!
理由は、味があると、ドレッシングの味がのらないからとのこと。
わが「風来」が目指すもの
食べやすくなったのはいいことですが、本来、その野菜独特のクセはその野菜にしかない栄養素でもありました。
品種改良は努力の結晶!決して昔のものが何でもいいわけではありませんが、目指す方向が間違うと、極端に言えば遺伝子組換作物へ行き着いてしまいます。
そこにあるのは経済論理。
食は命の元。その大元が種。
家族で今一度考えるべきではないでしょうか?
わが「風来」が目指しているのは、その野菜本来の味がしながら、それでもおいしいと子どもに言ってもらえるような味。
こんな時代だからこそ、農家の出番。
個人で情報が出せる時代。
現場にいる農家だからこそ、伝えていく必要があると実感しています。