いかがだろうか。あなたの会社にも知らず知らずのうちに、こうした社員の不満がマグマのように溜まってはいないだろうか。前述のアンケートにおいて「やる気が出る会社」と回答し、興味深い理由を述べている人がいたので紹介しておこう。

 それは、「仕事をやる気が出る会社だと思わなければやっていけない」(39歳・男性/事務系/大阪府)というものだ。これは、仕事をやる気が出ない自社への皮肉なのだろう。そんな表に出にくい社員の不満を放置しておくと、会社は徐々に体力を失い、緩やかな死へと向かっていくことにもなりかねない。

社員のやる気を引き出すには
どんな取組みが必要なのか?

 とはいえ、社員の赤裸々な本音を聞くだけでは、どんな取組みが必要なのかを、経営者が体系的に理解することは難しい。そこで本アンケート調査では、会社員のやる気に関わると思われる6つのポイントを例に挙げ、「あなたがより『やる気』を出して働けるよう、会社にどんな取組みをして欲しいですか」(複数回答可)という質問を投げかけてみた。悩める経営者は、社内改革に取り組む上での参考にしてほしい(総回答数360に対する割合)。

なぜ「やる気」が出ないのか?<br />会社が知る由もない社員のホンネ大調査

 6つの取り組みの具体事例は次のようなものだ。企業が足もとで求められる短期目線の課題と、将来を見据えるための中長期目線の課題の両方を、バランスよく選択肢に設定した。

【短期目線の取り組み】

●社員のワークスタイルを重視した労働環境の整備

 【具体事例】スキルアップ研修の充実、女性やシニアが働きやすい職場環境づくり、手厚い福利厚生、柔軟性のある就業規則・公正な人事制度の設計など

●社員のコミュニケーションやモチベーションを活性化させる職場づくり

 【具体事例】明るく機能的なオフィスの構築、社員をつなげるイベントの企画など

●社員が安心して働けるためのリスク対策

 【具体事例】メンタル・ヘルスケア、防災への備え、労災・パワハラ・セクハラの防止、情報セキュリティ、海外渡航・駐留中の社員の安全管理など

●社内のムダを失くすための工夫

 【具体事例】各職場におけるムダな業務フローの是正、サービス残業ゼロへの働きかけ、社内設備や備品の整理整頓・スムーズな運用など