そう、働く女性の「家事の時短」トレンドには、さらなる新要素が加わったのだ。現代は「時短+ヘルシー」が求められる時代。たとえば、レンジでチンするごはんも、最近は玄米や、食感がいい『ロウカット玄米』(東洋ライス)が売れている。さらにはデザートも健康志向だ。野菜のドレッシングやフルーツのジャムをつくるセゾンファクトリーでは、飲む酢の売り上げが年々伸びているという。齋藤雅一社長が話す。

果物+お酢の「飲む酢」がヒットしているセゾンファクトリー。水で割って飲むだけでも、グラスにこだわれば豪華でヘルシーなドリンクとなる

「食後のデザート感覚で『オレンジ+蜜柑黒酢』や『マスカット』のお酢などをお飲みいただいているようです。水で割って飲むだけだから簡単。同時に当社商品は手作りで、味にこだわって製品を瓶に詰めるなど特別感もあります。グラスにもこだわっていただけば、水で割る数十秒で食卓が豪華に、ヘルシーになります。そこが、ご支持をいただける理由かもしれません」

 農業、飲食店など、食事に関する市場は、レッドオーシャン(競争相手が多い)のため参入が難しいと思える。だが、こうして新たなトレンドを見つければ、その市場はブルーオーシャンだ。

 また、新たなトレンドを開拓すると、新たにいいことも起こる。オイシックスの高島社長によれば「キットオイシックス」を注文した主婦から「夫や子どもが『これなら簡単だから』と調理して私の帰りを待っていてくれるようになった」という声が寄せられている。

 また、山本電気の南條氏はこう話す。

「旦那さんが調理してくれる、といった声だけでなく、お母さんが障害を持ってしまって、お父さんが毎日『旬彩』で調理をしている、というご連絡もいただいています」

 時短料理は、ヘルシーさも求められる時代。なかでも時短料理は「家事のバリアフリー」化も推し進め、忙しい女性を料理から解放しつつある。筆者としても、これら商品が売れて、新たな「男女平等」が実現することを願うばかりだ。