「時短洗剤」が日本の洗濯を変える?

 毎日の家事で欠かすことのできない洗濯。多くの主婦やビジネスパーソンにとっては、大なり小なり負担を強いられるものだ。特に平日などは、「朝、急いで洗う」あるいは「夜、仕事帰りに洗う」という方も多いのではないだろうか。

 そんな洗濯労働の負担感を軽減し、より快適な家事を実現させようと、今、「時短洗剤」が次々に発売されている。

 花王は今年8月、超濃縮タイプの液体洗剤『ウルトラアタックNeo(ネオ)』を発売した。洗濯洗剤は、衣類の汚れを落とすために必要となるわけだが、この『ウルトラアタックNeo(ネオ)』の強みは、従来の洗剤に比べて時間や電気代を節約できるという点。そこで、開発の背景を花王の担当者に聞いた。

「2009年、当社は環境宣言を発表し、環境に配慮して、すすぎ1回を実現した『アタックNeo』を発売しました。そして次の進化系として、さらに時短を意識して研究開発したのが、今回の『ウルトラアタックNeo』です」(花王 ファブリック&ホームケア事業ユニットファブリックケア事業グループ開発リーダーの三宅登志夫氏)

 汚れを落とすためには、当然、一定の時間を要するわけだが、この『ウルトラアタックNeo』は、従来の約2倍のスピードである5分という洗浄時間で、汚れもニオイも落とすという「時短」洗浄を可能にした。そのカギとなるのが、今回独自に開発した新洗浄成分の「ウルトラアニオン」だ。衣類の汚れに作用し、軽い力で素早く汚れを分解するため、アブラ汚れも短時間で落とすことができる。