GMSに見切り

 ローソンの子会社化が決まったことで、業界では早くも次なる再編観測が飛び交う。とりわけ、注目が集まるのは、三菱商事が大株主であるイオンや、その傘下のミニストップを巻き込んだ再編だ。

 ただ、三菱商事のある幹部はミニストップとの縁談について「メリットが見えず、現時点で動きはない」と否定し、ローソンの子会社化で、「むしろイオンとの縁は薄くなるだろう」と打ち明ける。

 この幹部は、今後、競合のセブンやファミマは、「グループ内に抱える総合スーパー(GMS)が成長の足枷となる」と指摘した上で、「GMSはもはや不要。それより、全国1万店超のコンビニネットワークは10年後、20年後も活用できる」と狙いを語る。

 ローソン幹部も「コンビニのインフラ化で、商品に加えてサービスで戦う時代になる。そこではローソン単独よりも、三菱商事の力を結集した方がプラス」と、子会社化が将来的にローソンのメリットにつながると強調する。

 小売業という“川下”戦略の要においてGMSに見切りをつけ、コンビニへかじを切った三菱商事。ただ、ローソンの具体的な浮揚策は現時点では乏しい。次の一手を示せなければ「結局、業界再編して規模を追求するほかないのでは」との懸念を拭えない。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 大矢博之、重石岳史)