「東京の人はなんであんなにマグロばっかりなんですか?赤身、ヅケ、中トロ、大トロって全部一緒じゃないですか!福岡なら鯖、ハマチなどいろいろな魚が食べられるのに」(福岡市出身の男性)

「福岡だったら、美味しい刺身、鍋もある飲み放題付きコースで3000円は当たり前。東京では飲み放題付きコースで5000円払ってもそんなにおいしくないじゃないですか。正直東京に来て5000円払って落ち込みましたよ」(福岡市出身の女性)

博多うどん。福岡のソウルフードは「うどん」。コシはなくやわやわ

 安くて美味しいソウルフードとして県民に馴染み深いのは、実はラーメンより「うどん」。うどんといっても讃岐うどんのようなコシのあるものではない。「ラーメンはバリ硬だけど、うどんはやわやわ」が好きなのが博多っ子。「歯茎で食べられる」「いや、唇で切れる」くらいの歯ごたえだという。実は近年、うどん戦争が激化。福岡市をメインに展開していた「牧のうどん」と北九州を中心としていた「資さんうどん」が、ともにそれぞれの陣地に進出し始めているのだ。

 かたや福岡に「おいしいお蕎麦屋さんはほとんどない」(篠栗町出身の女性)というから、蕎麦好きの人は家で乾麺を茹でて我慢しよう。

 そして福岡といえば欠かせないのが「屋台」だろう。しかし地元の人に聞くと、良く行く人でも「0次会か3、4次会でしか行かない」(春日市出身の男性)のだという。基本的に観光客が多く、「一度も行ったことはない」(篠栗町出身の女性)という地元民も。福岡県民と触れ合いたいなと思ったら、時間帯は早めか、あるいは遅めの時間がおすすめだ。

“祭り”が仕事より大事!
飲み会は「暗いうちに帰れない」と思え

博多どんたく。山笠を含め、お祭りの時期には多くの地元の人が仕事のことを忘れて祭りに没頭する

 近年、福岡出身のタレントがその魅力を伝えることも多く、福岡の文化に触れ合う機会も増えてきた。しかし実際に住むとなると、彼らの“特性”をよく知っておいた方がいい。

 福岡県民は、福岡市のような商業の街では人懐っこいと言われている一方、そのほかの地域では頑固、義理堅いという九州男児っぽいところがある。そんな福岡県民の県民性を最も感じられるのが、祭りだろう。

 福岡で有名な「山笠」「博多どんたく」などの祭りには、福岡県外に出た人も多くが戻って祭りに参加する。福岡市出身の男性は、「祭りのために前日夜に福岡へ帰って、朝5時から神輿を担いで、その数時間後には東京に戻りました」と話してくれた。実際、山笠の前2週間は「山があるから無理」と仕事を休む“のぼせもん”もいるらしく、祭りに命をかける男性は少なくない。