金の国際価格(米ドル建て)は強烈な右肩上がりを描いてきたが、国内価格(円建て)の上昇はイマイチ緩慢だ。超円高が進み、為替面でロスが発生しているからだ。

 「ドル建てで投資しないと、鋭角的な上昇を享受できないかも……?」と考えている人もいるだろうが、もっと円高をポジティブに捉えてみよう。ワールド・ゴールド・カウンシル豊島逸夫さんは指摘する。

ドル/円と国内の金価格の動き

 「強くなっている円で、有利に金を買う絶好のチャンスだと考えればいい。そして、将来的に円安トレンドを迎えた局面で売れば、為替差益も得られる」

 円高が続いてきたのは、米国の金融緩和が長期化するとの見方が強まったからこそ。とはいえ、いずれ緩和から中立、引き締めへと転じる局面は必ず訪れる。

 利上げが実施されれば、ゼロ金利の円よりも米ドルのほうが魅力的になり、為替相場の流れが本格反転する可能性も高い。

(文/大西洋平)