あなたは上司から理不尽なことを言われたとき、いつも受け入れてばかりいませんか?

 もしもそうであれば、それなりの「対応の仕方」を身につけておいたほうがいいでしょう。

 理不尽なことを言われた場合、相手にその理不尽さをわかってもらうためにどうすればいいのか、そのポイントは、「これ以上、私にできることはありましたか?(ありませんよね?)」というニュアンスを含めながら話をすることです。

 差し出がましくなく、相手に気づいてもらえるよう、そっと言葉を添えるような感じで話しをするといいでしょう。決して大きな声で語気を荒げることなく、ゆっくりとしたペースでやや低めの声で話すとより効果的です。

 相手がそのことに気づいてくれたのならば、きっとその先の会話はうまくいくことでしょう。

 ところが、そううまくいかない場合もあります。

本連載の著者・能町光香さんがまとめた著作『言いにくいことをハッキリ言っても好かれる人の習慣』が発売後間もなく重版(3刷)となり、好評発売中。「一流のリーダー」にもハッキリ言ったからこそ愛され、信頼され続けた秘書だからこそ知っているコミュニケーション論

 職場では、いつも良い人間関係に恵まれるわけではありません。ですから、もし理不尽な人に出会ったなら、「反面教師」だと思って接してみてはいかがでしょうか。

「私はこうなりたくない」と身をもって教えてくれる人だと思えば、むしろありがたい存在に思えてくるでしょう。将来、部下をもつことを約束されている人であれば、「反面教師」として、学ぶべき点がいくつもあるはずです。

 ただし、もしあなたが、大声で怒鳴られたり、人間性を否定するようなことを言われたり、性的な嫌がらせを受けたりするなど「ハラスメント」と関係してくるような大事であるならば、適切な対応をとらなければなりません。

 相手に「嫌です」「困るんです」「やめてください」という意思表示をきちんとすること、つまり、「ハラスメント」を受け入れないための第一歩は、キッパリと断ることにあります。おそれることなく、伝えるべきときはハッキリと伝える勇気をもちましょう。それでも難しいようであれば、適切な機関へ報告をしましょう。