「キミの人生に合格も不合格もない」で始まる前代未聞の算数エンタメ本『たった1日で誰でも開成・灘中の算数入試問題が解けちゃう本』が「脳汁でたっ!」と話題沸騰中だ。「AIにできないこと」をテーマに、「友だちを簡単に作る方法」や「てっとり早く頭をよくする方法」など話題が多岐に渡る本書を「ワクワクが止まりませんでした!」と絶賛してくれた精神科医さわ先生に「医学部の人ってみんな頭いいんですよね?」と聞いたら、意外にも親子や上司部下のコミュニケーションの話になりました。(インタビュー/ダイヤモンド社淡路)
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金髪でヘビースモーカー。頭がよかったヤンキー医学部生の話
――先生は、医学部出身ということですが、周りはみんな頭よかったですか?
精神科医さわ(以下、さわ):よかったですね。
――中でも印象に残ってる人います?
さわ:高校中退して、工場で数年働いてから、医学部に入った子がいたんですよ。入学時で22歳で、金髪にピアス開けてて、ヘビースモーカーで……ヤンキーでした。笑
――その子が頭よかったんですか?
さわ:そうなんです。学年イチの天才でした。
――ヤンキーが学年で一番ですか!
さわ:そう。医学部の授業って難しくて……みんな彼に家庭教師してもらってました。彼の家庭教師の予約がどんどん埋まっていくんです。それで彼もどんどん頭よくなっていって。
――やっぱり、人に教えるって大事ですよね。
さわ:めっちゃ大事ですね。本質を理解してないと人に教えられないですから。逆に人にうまく教えられないってことは、本質を理解していないってことになる。IQのテストに「言語理解」っていう項目があるの知ってます?
――知らなかったです。
さわ:それはもうまさにその言葉の本質的な意味を理解してるかどうかっていうのを問う問題なんですよね。なんとなく知ってるけど、なんとなくしか知らない単語とかってあるじゃないですか。笑
――ありますあります。編集者として恥ずかしいですけど。笑
さわ:なんとなく知ってるだけじゃ正解に結びつかないようになってるんですよ、問題が。だから『たった1日で誰でも開成・灘中の算数入試問題が解けちゃう本』の中で、「てっとり早く頭をよくする方法」ってあったじゃないですか、あれめっちゃいいなと思っていて。
――「大人にテストする」ってやつですね! 子どもはいつも大人にテストされる側だから大人をテストする側に回ろう!ってやつ。



