「働きがいのある会社」と世間で評価されていても、全ての職場で「働きがい」が感じられるわけではないようです

 どうせ働くなら「働きがいのある職場」で働きたいもの。自分の関わる仕事に意義が見出せて、充実感を得られる。そして会社や社会に貢献できていると実感する。これこそが「働きがい」を感じられる職場の条件です。

 最近、この「働きがい」に関するランキングがあらゆるところで作られ、公表されるようになりました。それに伴い、これらにランクインするために、人事部が必死になる会社も現れています。こうした取り組みで会社が良い方向に向かうのは社員にとって、ありがたいことではないでしょうか。

 ところが、こうした人事部の動きをネガティブに捉え、否定的に見る社員もいるようです。

「働きがいのある会社」に
ランクインしたのに社員は冷淡

 都内某所にある介護・人材派遣などで急成長してきたS社は、創業8年目で売上が50億円を超えるなど、急成長中の会社です。ある日、そんなS社の社内イントラに設置された掲示板に、

 『わが社が「働きがいのある会社ランキング」にランクインしました!』

 というニュースが配信されました。その記事は、早々に半数以上の社員の目に留まりました。喜ばしいニュースのようですが、社員たちは喜ぶというよりざわつき、「どういうこと?」と疑問を抱く声が湧き上がりました。

 理由はランキングの存在を大半の社員が知らなかったから。さらに「それがどうしたの?」とか「世間が注目しているとは思えない」と冷淡な意見を発する社員もいました。意外なことに、冷めた反応ばかりです。

 その一方、職場の端っこでハイタッチして「やった!」とはしゃぐ集団がいました。それは、人事部の社員たち。

「お疲れ様でした。苦労が報われましたね」

 涙ぐむ社員もいるほどで、彼らにとってはかなり喜ばしいニュースの様子。一体なぜ、これだけ社内でも大きく受け止め方に差が出たのでしょうか?