ヒラリーに投票したトランプホテルの清掃係も!米国民の胸の内「これからトランプを4年間監視しなくちゃ」と語るヒラリー支持者のジェニファー(左)とロレッタ

 ヒラリー支持の若い女性たちが涙を流しながらホテルの会場を去る中、ヒラリーという文字の刺繍を施したジャケットを着た黒人女性、ロレッタ・ハーパーはこう言った。

「今日、ネバダは激戦地のパープル・ステイトからブルー・ステイトになった。同時に米国上院に初のラティーナ議員を送り込む民主党の州になった。これは大きな変化。トランプが大統領になるなら、彼の動きの1つ1つをきっちり見届けて、監視し、とんでもない方向に行かないように、修正するべく声を上げていくのが、私たち市民の任務。しょげている時間はない。腕まくりして今後4年間、気合入れていかないと」

「今夜は飲まなきゃ眠れない」
やるせないバスの運転手

 投票日深夜12時半、カジノ街のホテルから最終のシャトルバスに乗ると、運転手の男性がこう言った。

「しばらく禁酒してたけど、今日は帰りに酒を買って帰ろうかと思う。自宅に帰って、庭に座って、一杯飲みながら、一体この国はなぜトランプを大統領に選んじまったのか、月でも見ながら考えないと、とてもじゃないけど眠れないと思う」

 途中、そびえ立つ金色のトランプホテルの横を通った。ビルのてっぺんに白地に「TRUMP」と抜かれた金文字が夜空に光る。

「トランプランド……」

 運転手の彼はそうつぶやき、アダルトグッズを売る店と、質屋と酒屋が無数に建ち並ぶラスベガスの街をバスは疾走して行った。