箱根駅伝とサッカー日本代表戦が高視聴率を稼いだことが話題になっている。

 箱根駅伝は平均視聴率で2日の往路が25.1%、3日の復路が29.5%(ビデオリサーチ調べ・関東地区、以下同)。6時間近い長時間中継にもかかわらず平均でこの数字を記録するのだからすごい。

 ザッケローニ・ジャパンが初めて挑む真剣勝負、アジアカップは平均で初戦のヨルダン戦が17.2%、2戦目のシリア戦が10.8%。シリア戦の視聴率は試合開始が深夜1時15分ということを考えれば驚異的な数字だ。今や正月の風物詩となった箱根駅伝と、日本が世界に挑む試合を、日本人がいかに好きかが改めて感じられた。

 ところで箱根駅伝の番組スポンサーを務めているのがサッポロビール、サッカー日本代表のスポンサーはキリンホールディングス。どちらもビールメーカーである。視聴率が良いからといって即、株価や売上に反映することはないようだが、多くの人が注目する人気スポーツをビール会社がしっかり押さえているのはさすがである。

 付け加えれば、06年と09年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を連覇した野球日本代表をはじめ野球の日本代表をサポートしているのはアサヒビール。06年の決勝の平均視聴率は43.4%、09年決勝は36.4%。高視聴率スポーツイベントを支援しているのはいずれもビールメーカーだ。そこで国内ビールシェアを争っている会社のスポーツイベントへの取り組みをチェックしてみることにした。

ビール各社の
スポーツ支援体制は?

●キリンホールディングス
サッカー日本代表(A代表だけでなく、各世代代表、女子代表、フットサル代表、ビーチサッカー代表も含む)のオフィシャルスポンサー。代表強化を目的に行われるキリンカップと国内での国際親善試合キリンチャレンジカップを主催。